前の対談 次の対談 戻る | よみうり情報・住吉2000年8月より |
★ゲスト 藤本 幸邦さん<「世界法民太陽学園」学園長 円福友の会会長> | ||
★ホスト 氏田 耕吉 (ウジタオートサロン代表取締役) |
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藤本
幸邦さん略歴 昭和10年 駒澤大学仏教学科卒業。 渡邊薫美師の門に入り、世界一家の原理を学ぶ。 昭和20年 曹洞宗大本山総持寺にて修行中応召。 昭和21年 復員。 昭和23年 養護施設・円福寺愛育園を創立し園長。 |
昭和56年 勲五等端宝賞受賞。 |
藤本幸邦さんは長野県円福寺の住職として、終戦直後から養護施設をはじめ、「はきものをそろえるとこころもそろう こころがそろうとはきものもそろう」と、誰にも分かりやすく禅の心を教えて、その教えは全国に広まりました。さらに一食食べるたぴに一円を寄付する「一食一円」運動を提唱してアジアの貧しい子供達へ募金活動を続け、戦争放棄による世界平和と、地球上のすべての人類の共存共栄の活動を続けておられます。今年九十歳を迎えられた老師にその活動などをうかがいました。 |
21世紀は、世界中の国々・人々がオリンピックやパラリンピックのように、 |
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はきものをそろえると心もそろう心がそろうとはきものもそろう |
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氏田 円福寺で子どもたちのお世話をされるようになったのは何がきっかけですか。 |
ところが今も四十五人います。戦災孤児ではなくて、「繁栄孤児」です。経済的繁栄の裏に人間としての心が失われ、個人の権利を主張する民主主義が裏目に出て家庭が崩壊してしまった孤児達です。 |
揃えておくと平和になるぞ」と教えたのです。自然と出た言葉でした。それが始まりです。それを元に子供達のためにつくったのが次の詩です。 はきものをそろえると心もそろう/心がそろうとはきものもそろう/ぬぐときにそろえておくと/はくときに心がみだれない/だれかがみだしておいたら/だまってそろえておいてあげよう/そうすればきっと/世界中の/人の心もそろうでしょう。
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これが禅宗のお寺の方へ広がり、学校や社会や会社などにだんだん広がって 「イエローハット」という会社では社訓にされて私が知らないうちに全国に広がったのです。 |
氏田 そういうことが全国に広がって、みんなそんな心構えになったら、日本や世界の将来は明るいですね。 |
目も二つ、耳も鼻の穴も二つ、手も二つでしょう。脳も大脳・小脳二つ。この世の中は全部二つ、二つを揃えることが大切なのです。「ロはひとつでしょう」と言う人がいましたが、入る口と出る口があるのです。善があれば悪がある。肉体があるから精神があるのです。共産主義的な考えと資本主義的な考えがあるのが良いのです。共産主義的な考えがあるから、日本は資本主義でありながら福祉国家になったのです。 |
権利を無制限に拡大するのでなく 「足ることを知って、人に尽くすこと」を知らなければならない |
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氏田 さきほど言われた「繁栄孤児」をはじめ、最近はこれまで考えられなかったような事件などが毎日のように起こっていますがどう考えればいいのでしょうか。 |
氏田 これからの日本人はどのように考え、行動し、子ども達を教育していけばいいのでしょうか。 |
まして「捨てる経済」なんてとんでもない話です。禅宗では、「一粒の米の中にも仏様がいらっしやる、一片の野菜でも大事に」と教えます。今の日本は不況だと言いながら、貧しくて肉体労働しか出来ない国民の低賃金労働でつくった製品を安値で買い叩き利鞘で儲けています。これではこの不景気は直りません。日本が経済大国になったのは、日本が中産階級社会となり、福祉国家となり、国民に購買力がついたからです。ところが今のアジアには購買力がありませんから景気は回復しません。バブルの時のお金はどこに行ったのですか。バブルで損した人ばかりが強調されていますが、損した人がいれば、必ず儲けた人がいるのです。儲けた人は絶対に「儲けた」とは言いません。 |
損した人だけが「損した」と言っているのです。銀座では海外ブランドの店がたくさん出店しています。 |
貧しい国を豊かにしないと世界の景気はよくならないのです。今度沖縄でサミット(先進国首脳会議)が開かれますが、富んでいる国だけで儲け話をして、山分けにしようとしているのです。一部の国だけが儲けて、多くの弱い国々を貧乏のままにしておいては世界の経済は先細りです。大国だけが話し合っても駄目なのです。アジア、アフリカ、オセアニアなどの小国の人達も仲間にいれて、 |
世界中の人々が少なくとも飢えることのないようにしなければ、大国の都合だけではだめになってしまうのです。
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アジアの貧しい人々、子ども達のために、ご飯を一食たべたら一円を出す 「一食一円SABA運動」をスタートに。 |
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「一食一円SABA運動」に全国で一万人の会員、毎年一千万円の募金、 カンボジアに五つ、中国に二つ、ネパ−ルに三つの学校など |
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氏田 老師が国際ボランティア活動をはじめられたのはそういうお考えからなのですね。 現在「一食一円SABA運動」という活動をしておられますが、その経過などをお話しいただけますか。 |
その中でいろいろなことを学んで、「救援物資などをいくら送っても仕方がない、その輸送費に何百万円が必要となり、その分お金を上げた方がよほど喜ばれる」と分かったのです。その反省から「円福友の会」を通じて「一食一円SABA運動」という募金活動をはじめたのです。禅寺では、「生飯(さば)」と言って、食事の際に七粒の米を取っておいて後で小鳥に施す、感謝と施しの食事作法がありますが、それにちなんで、アジアの学童支援のために、一食一円、一年間で千円の尊いお金を寄付していただく運動をはじめたのです。 |
藤本 一食一円でいいのです。なぜ一円にしたのかというと、誰にでも出来るからです。お金だけでは無いのです。そういう心を日本人に持ってもらいたいのです。かわいそうなアジアの子ども達のために、貧しい人々のために、ご飯を一食たべたら一円を出すのです。一日三円です。日本中の人すべてがそうすれば一日で三億円集まるのです。一ヵ月で九十億円です。 |
日本人こそ国際間の疑いの心を取り去り、 戦争をなくす、人類の大事業の先頭に |
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氏田 老師が学園長をされている「世界法民太陽学園」というのはどういうものですか。 |
氏田 日本人こそが戦争を無くし、世界中が仲良くなるために先頭に立たなければならないのですね。 |
藤本 私の考えに賛同してくださる方は「円福友の会」に入って「一食一円SABA運動」に参加してください。年会費三千円で、会員全員に毎月、私が常日頃考えていることを書いたものを中心にした月刊「円福」と、そして「SABAスクール」その記録をそえて送ります。「一食一円SABA運動」は、お金を集めるだけではありません。みなさんと緑を結びたいのです。そしてかわいそうな子供達を助けることを通じてこの世から戦争を無くしたいのです。愛の前に敵はありません。「一食一円」に込められたみなさんの愛の心を集め、戦争を無くそうという日本国民の意識の芽生えが大事なのです。
(問合せ先) 長野市篠ノ井横田 円福寺 TEL:026-292-0381 加入者番号 振替 00520−7−16256
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