名馬「究極の美」

2016/05/19 尾崎 由典 (木曜日)


こんにちは尾崎です。

 

ご存じの方もおられるかもしれませんが、1984年に浦川で生まれた一頭の牝馬。

 

「マックスビューティ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女の競争馬としての生い立ちは、煌びやかにして儚いものでした。

 

僕が生まれる3年前にこの世に生を受けたマックスビューティ。

 

あまりの綺麗な立ち姿に各調教師が預からして欲しいと懇願してきたほど。

 

馬名も冠名と合わせてその名前になります。

 

生産牧場の酒井氏もなぜこの配合にしたかは不明と言っており、まさに奇跡的に生まれてきたと言えます。

 

そして、無事競走馬となったマックスビューティは煌びやかな競走成績を積み重ねて行きます。

 

1987年には破竹の重賞を含む8連勝を飾り、名実ともに競馬界を引っ張っていくスターホースへの階段を駆け上っていきます。

 

そして、同年にはファンを含め、皆の期待をその背中に一身に背負い、夢の牝馬三冠に挑みます。

 

ですが、最後の一冠で涙の2着。惜敗を喫します。

 

それまでの競争成績と実績もあり、現役続行で走り続けますが最後の一冠以後燃え尽きたように全く走らなくなります。

 

そしてその競争生活に終止符が打たれ、繁殖入りを果たしますが期待された牝馬がほぼ生まれず、唯一生まれた娘も事故で失います。

 

そして繁殖晩年に一頭の牝馬が生まれ、大事をとり未出走のまま繁殖入りし、その名牝の系譜は今でも受け継がれていくことになりました。

 

競争馬としてあまりに煌びやかな実績と容姿で人々を魅了しますが、晩年は人間のエゴや欲望に翻弄され続けなんとも儚く競争生活に終わりを告げる事となったマックスビューティ。

ですがあれから29年の歳月が経っても「究極の美」の’87牝馬三冠戦線は今でも多くのファンの記憶の中で生き続けております。

 

それからいつも思いますが、夢や希望などといった人間の欲に踊らされ、競走馬という生き物はなんとも悲しい生き物だと・・・、しかしながらその生涯を懸命に生きようとするその勇姿にいつも心を打たれる訳です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きっとこれからも懸命に生きようとするその勇姿に感動し続けることだと思います。

 

 

 

 

 

 


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