2011/10/25

マクラーレン、初の量販車は2790万円 MP4―12C発表




英マクラーレン・オートモーティブは5日、同社初の量販車となる2人乗り高性能スポーツカー「マクラーレン MP4―12C」を東京都内で発表した。一体成型カーボンファイバーシャシー構造を採用し、自社開発した最高出力600馬力、最大トルク600ニュートンメートル発揮のV型8気筒ツインターボエンジンと7速ATを組み合わせたパワートレーンを搭載。受注生産方式で販売し、2012年の年間生産計画1千台のうち、日本では100台程度を見込む。12年1月下旬~2月にショールームを開設する東京と大阪の販売店の予約受注台数は、すでに50台に達している。
 同車はF1レースの技術を用いて開発。時速0~100キロメートル加速時間は3・3秒(標準タイヤ使用)、最高時速330キロメートルの性能を持ち、二酸化炭素(CO2)排出量は1キロメートル走行当たり279グラムと競合車中で最も優れた走行性能と環境性能を有するという。
 価格(税込み)は2790万円(標準仕様車)。







 英マクラーレン・オートモーティブが日本市場に投入する2ドア2シーター、ミッドシップエンジンの高性能スポーツカー「マクラーレン MP4―12C」は、同社の量販車第一弾となる。マクラーレングループがF1レースで培った革新的なカーボンテクノロジーを採用した点が最大の特徴。二酸化炭素(CO2)排出量の低さや燃費性能の高さ、高出力化による加速性能、軽量化による最高のパワーウエイトレシオなど、高性能スポーツカーの性能と効率性における新たなスタンダードを確立した。

 同車に採用したカーボンテクノロジーは、マクラーレンが1981年のF1グランプリから導入した高強度と軽量化を両立させた技術。この技術を用いてカーボン「モノセル」と呼ばれる一体成型カーボンファイバーシャシー構造を完成させた。
 外観デザインはエアロダイナミクスに優れた形状。後輪車体サイズは競合車と比べて、より小さく、居住空間は十分に広いつくりとした。また最適な重量バランスと軽量化を追求する上でラジエーターは車体後部に設置し、車体両側のリアホイールハウス前方に特徴的な形状の大きなラジエーター吸気口を設けた。またドアは前上方に開口する仕組みとした。
 搭載したエンジンはV型8気筒3.8リットルツインターボエンジンで、トランスミッションは独自の7速のシームレスシフトとデュアルクラッチトランスミッション(SSG)を組み合わせた。また次のギアをあらかじめスタンバイさせるプリ・コグ機能も付加した。1馬力当たりのCO2排出量はハイブリッドカーよりも優れているという。
 サスペンションシステムには、アダプティブ・ダンピング付きプロアクティブ・シャシー・コントロールを採用。高級サルーンのような乗り心地とシャープで小気味よいハンドリングの応答性を両立させた。サスペンションのセッティングはウインター/ノーマル/スポーツ/トラックから選ぶことを可能とした。
 ブレーキシステムにはマクラーレン・エアブレーキも採用。リアウイング形状のエアブレーキは時速95キロメートルを超えている場合のハードなブレーキング時に、ウイングを傾斜させて制動力を得る仕組み。車の姿勢を安定させることで制動距離の短縮も実現した。

日刊自動車新聞

http://www.mclaren-hakko.com/


コメントは受け付けていません。

メカニックの部屋(修理事例) 

サイト内検索


Go Top