輸入車への想い

輸入車への想い (輸入車はその国の文化)

外国に行くと、その国の風土・習慣が違うことを感じます。
そして、その集大成が文化となっています。「輸入車は、まさに、その国の文化」と言えます。

ベンツ写真 たとえばドイツ製の車は頑丈・丈夫。メンテナンスさえ、しっかりしていけば、本当に永く使えます。でも、ただそれだけではありません。

ヨーロッパの国を代表する自動車王国、そこには本来の「人間本位」「安全性」を考え抜いた文化があります。

以前NHKのドキュメントで日本に比べ何故ドイツでは死亡事故が減ってきているのかという問題を取り上げていました。「事故死」に対する考え方、行政の施策、そして究極は「車」そのものにありました。

たとえば、今、日本で売れているドイツのメルセデスベンツは合理性・経済性よりも安全性を最重視しています。

ドアのロックは事故や電気系のトラブルに見舞われても室内から簡単に出やすい様にノブ(取手)を引くだけで脱出ができます。

ジグザクになっているオートマチックのシフトノブは誤作動を防ぎ、2速発進が多いのは、急な飛び出しを回避するためです。

後ろのテールランプレンズが凹凸(デコボコ)なのは、ヘコんだ部分に雪やドロが入りにくく、後方からの視覚性を高めるため。

スペアタイヤは日本車が小さなスペースセイバー(救急用)のタイヤを使っているのに比べ、あえて普通サイズのスペアータイヤを積んでいます。これは「めったにパンクはしないのでそれよりもトランクを広く使う」と言うより、「万一、パンクをして小さなタイヤで走行する危険な状態を防ぐ」という安全を最優先しているからです。そして、その置き場が実は、万一の後方からの衝撃を吸収できる所にあるのです。

車の前のボンネットは万一の時に歩行者のダメージを小さくできる様に丸みを持たせ、やわらかく作られています。
上に付いているマークが簡単に倒れるのも、そのためです。

紙面の関係で書ききれませんが、諸外国には車の長い歴史と経験の積み重ねがそれぞれの考え方、ポリシーとなって現在に至っている訳です。

車を通じて是非皆さんも各生産国の文化を感じ取って下さい。

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