評価シートの公開
評価シートはプロの公正な目で査定した情報を評価基準に照らし合わせ、お客様に車両状態とサービス内容を分かりやすく伝えるために作成するシートです。具体的には3つの評価に分かれています。(詳しくは下記の評価シートの詳細をご覧下さい。)
1つは修復歴・交換歴について、1つは内外装について、1つは付帯する保証・サービスについてです。
お客様・ユーザーの皆様へ
中古車販売において、最近は車両状態を示す資料を作成し添付している店舗が多くなりました。
喜ばしいことです。紙に車両状態・サービス内容をを書いて知らせるということはそこに責任が発生するわけで、行っている店舗とそうでない店舗の差は歴然です。大きな差があるということを理解ください。実際にこの評価シートを貼っている店舗では、表示していなかったキズが納車時についている場合、再度塗装をしたりという事まで責任をもっておこなっているのです。
中古車を買う際に車両状態を書いたものがあるということ。この重要さをユーザーの皆様も求めていくべきです。
2004/12 株式会社日本カーズ・コム 大堀健二
NCC認定 評価シート
評価シートは中古車を公正に3つの項目で評価を表すものです。
① 修復歴評価
修復歴の部位、度合いを評価するものです。
(詳細)
・中古車はすでに走行しているクルマであるため、前のユーザーが修復を施している場合があります。その修復歴を細かくチェックし、どの程度の修復歴があるかを公正に表しています。
・修復歴とは簡略に言えば、クルマの骨組み(フレーム)を修復しているものを言います。単なる板金やドアを交換しているものは修復歴車とは違います。また、骨組みの部位によって修復の度合いは変わるのでNCCでは修復歴の度合いを『軽』、『中』、『大』で表しています。『軽』→『大』になるにつれ、修復が大規模であることを意味します。
・修復歴があるクルマが商品価値がないのかというと、一概にそうはいえません。走行に支障のない場合は使うのに何ら不満はないですし、修復歴により価格が安くなっていればお買得なクルマであるともいえます。
・部位の詳細については、P5の『統一部位の呼称名』を参照してください。
② 内外装評価
内外装の価値減点の箇所、状態、程度を評価するものです。
(詳細)
・中古車は新車と違い、まったく同じ商品というものはありません。運転席側のドアに2cmくらいのキズがあるとか、後ろバンパーの両側にいくつかキズがあるとかいう情報は中古車を購入する人にとっては重要な選択情報となります。中古車には新車カタログのような商品説明が必要なわけです。
・外装の細かなキズも、内装のキズ、汚れなどを価値減として表しています。
・内外装の小さなキズなどはすべてを直すことが必ずしも良いわけではありません。ドアの小さなキズを直すことで、他のドアとの色の違いが出たりということがあります。そのような小さなキズは現状で使う方が良いと言えます。NCCでは、そのような小さなキズは中古車の小売価格へ反映させることで購入して頂きやすくしております。
③ 安心評価
クルマ(商品)に付帯するサービス、安心を評価するものです。
(詳細)
・中古車の場合、総合的に評価をつけるとすれば、クルマ自体の商品的価値と付帯しているサービスの評価を考えなければいけません。例えば、メーカー保証書が揃っていることや、走行距離の確認ができているという事はとても重要なことです。万が一、メーター違いの場合、返品返金制度があるということが安心へとつながるわけで、NCCでは15項目の安心項目を合計することで安心評価店として表示します。安心項目15の説明は以下のとおり。
●評価シートある 評価シートを作成しているかどうかが安心項目の第一番目です。この評価シートにある項目は中古車を選ぶ上でとても重要な事項だからです。
●加修シートある 評価シートを作成するまえに作られるプロの査定書が加修シートです。中古車を商品化するために作成されるもので、すべての情報が加修シートにあります。NCCでは加修シート作成が完璧にできないと加盟店として評価シートを作成することはできません。
●NCCサポート24ある 24時間365日のロードサポートがNCCサポートです。これがついているといつ、どこで緊急事態が発生しても大丈夫。
●エブリデーフェアプライス 中古車は値引きが当然あると考えられていますが、毎日価格の再設定しているNCCでは毎日が公正な価格を提示しています。いつ、だれが、だれと商談をしても、提示する価格は同じです。値引きできるということは価格に適正さがないからです。
●ガイドブックある NCC認定ガイドブックがあるかどうかを表しています。NCC認定ガイドブックはお客様がクルマを選ぶ上での必要項目を洩れなく、分かりやすく説明するためのツールです。
●メーカー保証書ある メーカー保証書とはクルマの生涯手帳ともいえるものです。保証書があるという事は前所有者及び整備記録がはっきりしているクルマであるといえます。
●メーカー保証継承できる 新車には新車時より保証がついています。NCCでは登録より3年以内で走行距離が6万キロ以内のクルマはすべてメーカー保証継承を行っています。
●自社の保証書ある NCC各加盟店別の保証があります。詳細内容については各加盟店でご確認下さい。
●実走行です 走行距離がはっきりと確認できていることを表します。少しでも不明な点がある場合、しっかりと表示、告知を行います。
●走行ステッカーある NCC加盟店では、走行距離のチェックを行っています。走行距離に少しでも不審な場合は確認できる先があるということです。
●抗菌処理済 オゾン等の処理による滅菌、抗菌処理の実施を表しています。
●点検整備記録簿発行 車検整備渡し、または点検整備渡しの場合、納車時に定期点検整備記録簿・分解整備記録簿をお渡しします。詳しくはP8の『点検記録簿』を参照してください。
●取扱説明書ある 楽しく使用するために取扱説明書はとても重要なものです。NCCでは全車に取扱説明書をつけています。
●試乗できる 常に試乗ができる体制にしています。ゆっくりと自分にフィットするかどうかお試し下さい。
④ 詳細情報、性能、カタログデータ
(詳細)
車名、年式といったそのクルマの基本的な情報を表しています。燃費や最高出力等の新車時カタログデータもここで確認できます。新車価格(オプション含む)はそのクルマの小売価格が新車時よりどの程度安くなっているか、買得かどうかを参考にしてもらうものです。
⑤ 内外装状態表示
(詳細)
内外装の評価を算出するとともに、どの部位にどの程度のキズ、価値減があるかを表します。AやUといった記号はシート左側にある表の通り、キズ、へこみという状態を表しています。点数はその状態の規模を金額で表しています。1点が1千円です。また、車種により同じキズでも価値減となる金額は変わってきます。例えば軽自動車と3000ccクラスのクルマではキズが同じでもかかる金額は大きく差がでます。その為、評価シートの左側下にある通り、車種のクラスにより特C〜軽それぞれの係数をかけることで内外装の価値減点を算出しています。内外装で算出さてた価値減点により、内外装評価が決定されます。
●2002年6月 改良点
「新査定基準の紹介」プロ用の情報も含まれています。
・塗装点数は、塗装小・塗装大で表す。
・板金点数は、板金小・板金大で表す。板金の点数は塗装点数を含んでいる。
・小とは、カードサイズ以上A4サイズ未満である。
・大とは、A4サイズ以上である。
・日本自動車査定協会では、カードサイズ未満は表示しない。日本カーズ・コム査定基準は従来どおり1cm程度のキズでも表示する。お客様への情報開示を徹底するため。
・エンジン、足回り関係の項目が多くなった。
・タイヤの溝を計らない。目分量で判断する。ジャッキ、レンチのチェックもなし。
・クリーニングの点数を追加。
・ガラスの査定を簡略化
「評価シートの紹介」お客様用に情報開示をしたシートです。
・装着品を追加。DVD、ディスチャージランプを追加
・新車参考価格を追加。
・コメントを追加。アピールする文言を入れるもの。
・車種データを追加。
・それぞれの評価を横に並べた。
・輸入車の車種クラス係数を追加。
・全体的に色を濃く、文字のドットをアップ。
解説)日本カーズ・コム 本部 大堀健二
新評価シートはお客様へより情報開示がシンプルに行われるように工夫を凝らしました。特に装着品に関しては表示はもちろん、チェックを完了し、すべて動作を確認したものです。これによりインターネットから、装着品の情報が手に取るように分かるのです。
また、お客様へのアピールをよりよくできるように、コメント欄を設けました。ここにはクルマの特徴や使い方など、私達プロがお勧めする細かな情報を掲示いたします。
新車でいくらくらいなのか?を知りたいお客様は多くいらっしゃいます。評価シートには新車本体価格や装備品などの価格もできるだけ掲載しています。
安心評価はクルマの評価ではなく、アフターサービスなど、店が提供できるサービスを安心評価として客観的に表示しています。
以前からあった、修復歴評価や内外装評価はもちろん健在です。修復歴、内外装のキズは情報開示として当然のことであります。交換部品がある場合もこれを表示しております。
プロの情報を分かりやすく、シンプルにお客様へ説明するツールが評価シートです。
これからもさらに良く向上をさせていきます。ご期待ください。