2007/09/06

「メルセデス・ベンツの整備記録がオンライン化?」

 整備記録簿は、クルマが受けてきたメンテナンス状況を把握するため
 の、日記みたいなものです。人間でたとえるなら、病院で一定期間の
 保存が義務付けられている「カルテ」のようなものでしょう。整備記録
 簿は、中古車選びをする際に必ず目を通しておきたい情報のひとつ
 です。どのような整備が、どのような頻度で行われてきたかを把握す
 ることで、今後施すべきメンテナンス内容も見えてきます。

 そんな整備記録簿を電子化する試みが、M・ベンツによって発表され
 ました。当面はヨーロッパにおける35市場が対象で、日本については
 言及されていません。電子整備記録は、今年9月3日以降に生産され
 るEクラスとCLSがまずは対象で、随時対応モデルを増やしていくのだ
 そうです。

 電子化といっても、仕組み自体はシンプルです。M・ベンツディーラー
 や登録された指定整備工場でクルマの整備が施されるたびに、デー
 タベースにその詳細が蓄積されていきます。もちろん、どこのディーラー
 や指定整備工場でも即座にオンラインで整備記録が確認できるように
 なります。

 下取りに出す際、キチンとした記録が出せることで、M・ベンツの価値
 を高めるとも謳っているようです。要はメーター改ざん、整備記録簿の
 不正記入といったトラブル対策なのでしょう。と同時に、M・ベンツディー
 ラーや、指定整備工場への顧客の“囲い込み”という取り組みでもある
 のでしょう。まさに一石二鳥。 (カーセンサー)


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