2007/12/01
自身と、同乗者を守るため後席もシートベルトの着用を
後席シートベルト着用義務化へ
運転席および助手席の同乗者に対するシートベルト着用が
義務化されてからおよそ21年。
いまや運転者では9割以上の装着率だそう。
では、後席に乗る場合はどうだろう。
運転するときは必ずする人でも、後席に座る場合は
シートベルトをすることはないという人が多いのでは?
今年の国会において「後席シートベルトの装着義務化」の
改正道路交通法の関連法案が可決した。
施行は1年以内というから、来年中には実施されるはず。
当面、高速道路の走行時のみが違反の対象となるようだが、
読者の皆さんには、クルマに乗るときは前席同様、
後席でもシートベルトの着用をお願いしたい。
法律違反だから、ではなく、それがあなたと、
同乗者の命を守る必要条件だからである。
後席シートベルト非着用時の致死率は、
着用時の3.8倍。
さらに、非着用者が車外に放り出された場合の致死率は、
着用者の11.2倍となっている(2006年 JAF調べ)。
後席に座り、シートベルトをしないで事故に遭遇した場合、
1. 座席から投げ出され、社内の構造物に衝突する
2. 座席から投げ出され、社内の同乗者に衝突する
3. 座席から投げ出され、窓ガラスを突き破って車外に放り出される
などの危険性が挙げられる。
「自分は前席でシートベルトをしているから大丈夫」と思っていても、
後席の同乗者がシートベルトをしていなければ、
衝突の衝撃で、後ろから何十キロの塊として前席のあなたに
ぶつかってくる可能性が高いということだ。
防ぐ方法はひとつ。
後席の同乗者にもシートベルトを。
もちろん、小さな子供にはチャイルドシート。
たったこれだけのことで、安全性が何倍も違ってくるのだ。
(ヤナセライフ・プレジール)