2008/09/29
「女性ドライバーの日」
9月29日は「女性ドライバーの日」。1917(大正6)年に
栃木県に住む渡辺ハマさんが女性として初めて、運転
免許証を取得したのを記念したものだという。
それから約1世紀。わが国の運転免許者数は7990万人
(2007年末)に達し、うち女性は3450万人(同)に及んで
いる。
警察庁の運転者管理システムによる集計が始まっ
た69年には全体で2478万人、うち女性はわずか420万人
に過ぎなかったのをみると、この約40年間の変化がいか
に凄まじいかを知ることができる。
いわれて久しい国民皆免許時代も、こうした女性の免許
取得の増加が支えてきたのは確かだ。
だが一方で、山口
県のように男性の免許保有者数が減少する地域も出始め
ている。全国でもすでに、男子の伸び率は0.3%足らず。
そう遠くない時期に、わが国の運転免許人口は男女が
逆転する時代を迎えることになるだろう。
車両開発や販売手法などはもとよりだが、女性を意識
した車社会づくりが必要だ。少し古い調査だが、自動車
安全運転センターによると女性ドライバーの事故率は男
性に比べ1.5倍高いという。
「不安にかられ周囲の流れに
逆らい急ブレーキを踏む」ことで事故につながるそうだ。
女性が安心してカーライフを楽しむことができる社会づくり
の大切さを、秋の交通安全運動とともに女性ドライバーの
日に思う。
(日刊自動車新聞「霧灯」)