2008/10/28
F1日本グランプリはアロンソが優勝
10月12日の日曜日、富士スピードウェイで開催されたF1日本
グランプリ。当日は10万人以上のファンが富士に集まり、昨年ト
ラブルが続出し心配されたチケット&ライドシステムも、今年は
出入り口・乗降場の増加など富士スピードウェイがかなり力を入
れて改修したおかげでほとんどトラブルがなかったそうですね。
しかし、レースではポールポジションを獲得したルイス・ハミル
トン(マクラーレン・メルセデス)がスタートをミスし、1コーナーで
挽回しようとしたものの失敗し、好スタートのキミ・ライコネン(フェ
ラーリ)を巻き込む形でオーバーラン。ライコネンと共に順位を下
げ、同じ1週目にハミルトンとチャンピオン争いをしているフェリペ・
マッサも悪かった予選順位を挽回しようとハミルトンとサイド・バ
イ・サイドで争い、2台は接触しハミルトンがスピンするなどトラブ
ル?続き。ハミルトンは最後尾まで順位を下げ、更にハミルトン、
マッサ共にスピード制限のあるピットロードを通過するペナルティ
が科せられ万事休す。優勝争いは1コーナーのアクシデントに乗
じ、トップに立ったロバート・クビサ(BMW)とフェルナンド・アロン
ソ(ルノー)の争いで、ピット作業で前に出たアロンソがその後安
定した走りで優勝。2位クビサ、3位ライコネンの順で、マッサは8
位とポイント獲得、ハミルトンは12位でポイント獲得ならず、という
結果でした。
チャンピオン争いをしている二人が、残りレースが少ない日本
GPで共にペナルティを受けるという予想外の結果に。それだけ
チャンピオン争いが白熱し、1ポイントでも多く獲得して有利に進
めたいという焦りが招いた結果ですが、世界最高峰のレースとし
てはどうなんでしょうか。90年前後に繰り広げられた故アイルトン
・セナとアラン・プロスト氏の争い(セナ・プロ対決)にファンは一喜
一憂しました(若い人は知らないでしょうが)が、今回の争いはア
ロンソのファンが一番喜んだのかもしれません。非力なルノーの
マシンでシンガポールに続き2連勝!素晴らしいです。
前回、F1は同じところをまわっているので物理的な経済効果は
ないと書きましたが、会場に集まるファンがサーキットや地元に落
とすお金、TV放映に伴う放映料や広告料などを入れると実際の
経済効果は数十億円?数百億円規模になるといわれており、経
済的な価値はかなり高いショービジネスです。
そのF1が来年からハイブリッドカーに生まれ変わるということで、
F1も遂にエコの時代へと突入。ということで次回は、先日首都高
大黒PAで行われた「首都高エコ・ロマンティック・パーキング」に
て電気自動車に乗ってきたのでその模様をお届けします。
(読売新聞)