2008/11/16
GM、クライスラー合併交渉中断
世界的再編の可能性も
GMとクライスラーの合併交渉中断を受け、ロイター通信は、
クライスラーの親会社である投資会社サーベラスが日産自動
車・ルノー連合との提携交渉を再開する方針だと報じている。
米ビッグ3は、競争力のある自動車を単独で開発する余力に
乏しく、今後、新たな提携関係の構築など世界的な再編につ
ながる可能性がある。
日産のカルロス・ゴーン社長は10月末、クライスラーへの出
資を否定する一方で、「(政府など)第三者から資金が提供さ
れるのなら話は別だ」とも述べた。米政府が支援に踏み切れ
ば、クライスラーとの提携が現実味を帯びる。
トヨタ自動車はGMと折半出資で米カリフォルニア州に合弁
工場を持つなど、GMとの関係が深い。
フォードは再建資金を確保するため、保有するマツダ株33・4
%のうち20%程度の売却を検討中だ。北米や中国にあるフォー
ドとマツダの合弁工場での生産体制や、新車の共同開発など
に影響が出ることも考えられる。
GMから中型トラック部門の売却を非公式に打診されたいすゞ
自動車は、完全な事業買収は否定するものの、GMの経営再建
への側面支援に含みを残す。
(読売新聞)