2008/12/01
シルバーアローの由来
1900年、アメリカの新聞社「ニューヨーク・ヘラルド」の社長で
あったゴードン・ベネットの発案により、国別対抗レース“ゴー
ドン・ベネット・トロフィ・レース”が開催され、その際に国別で
車体の色が決められ、参加した4ヶ国でアメリカは赤、ベルギー
は黄、フランスは青、そしてドイツは白となり、これがその後の
モータースポーツでもナショナル・カラーとして定着しました。
しかし1934年6月、ニュルブルクリンクで開催されたアイフェル
レース決勝の前日、車両測定で750kgの重量規定を僅か1kg
クリアできず、チームはセッティングしなおす時間も十分になく、
思い悩んだメカニックたちはトレードマークであった純白の塗装
を一晩でそぎ落とし、検量をクリア。
決勝当日は、塗装前の姿であるアルミのまま登場し、シルバー
に輝くメルセデスW25を駆ったマンフレット・フォン・ブラウヒッチュ
が見事、優勝。
これがシルバーアローの由来となり、以降のメルセデス・ベンツ
のコーポレート・カラーであり、そしてドイツのナショナル・カラー
となりました。
因みにアウディ(アウトウニオン)のシルバーは“シルバー・フィッ
シュ”と云われ区別されています。