2009/08/29
ベントレーは「グランド・ベントレー」としてティザー広告を打っていたモデル、「ミュルザンヌ」を世界初公開
ベントレーはこの8月、カリフォルニアのペブル・ビーチで開催
されたコンクール・デレガンスで、「ミュルザンヌ」を世界初公開
した。
かねてより「グランド・ベントレー」としてティザー広告を打って
いたモデルだ。
■ネーミングの由来
「ミュルザンヌ」という名前はル・マン24時間レースが行われる
フランスのサルト・サーキットの名物コーナー“Mulsanne”にち
なんでいる。
1924~1930年にかけて、ベントレーはル・マン24時間レース
で5度の優勝を飾っているのだ。
1931年、ロールス・ロイスに買収されたベントレーは長らくレース
活動を休止することになる。
そして70年以上が経過した今世紀に入り、新たにVWグループ
傘下となったベントレーは、2003年に73年ぶりのル・マン優勝を
遂げている。
■名車「8リッター」からインスピレーション
特徴的な丸型ヘッドランプなどをもつ「ミュルザンヌ」のモチーフは、
創始者W.O.ベントレーの最高傑作とされ、1930年から1931年に
かけて100台だけ製造されたグランドツアラーの「8リッター」。
最高速度160km以上を発揮した歴史的な名車でもある。
■第1号車は55万ドルで落札!
同イベントで同時開催されたオークションでは、ベントレーがチャリ
ティーを目的に、この新型「ミュルザンヌ」の第1号車を出品。
55万ドル(5200万円)で落札されたという。
「ミュルザンヌ」は新設計のプラットフォームを持つV8モデルだとい
うこと以外、現時点では詳細が明らかにされていないが、9月15日
(火)~27日(日)に開催されるフランクフルトモーターショーで正式
発表されるという。販売開始は2010年の中ごろ予定だ。
(カービュー)