2007/10/02

ハミルトンV、今季4勝目 F1日本GP

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自動車のフォーミュラワン(F1)第15戦日本グランプリ(GP)は
30日、静岡・富士スピードウェイ(1周4.563キロ)で67周の
決勝があり、ポールポジション(PP)からスタートしたルイス・ハ
ミルトン(英、マクラーレン・メルセデス)が今季4勝目を挙げた。

雨と事故で2度、セーフティーカーが入る波乱含みのレースになっ
たが、ハミルトンが冷静に対応した。同じチームでドライバー部門
の総合優勝争いをしているフェルナンド・アロンソ(スペイン)がリタ
イアしたため、首位のハミルトンとアロンソの差は12ポイントに広
がった。山本左近(スパイカー・フェラーリ)が今季自己最高の12
位、佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)は15位に入った。ホンダ
勢ではルーベンス・バリケロ(ブラジル)の10位、トヨタ勢ではヤル
ノ・トゥルーリ(伊)の13位が最高だった。

ことしF1デビューしたばかりの新人ハミルトンが、乱戦の日本GP
を制し、総合優勝に王手をかけた。

「きょうの勝利は、総合優勝争いで貴重な1勝になった」

試練は次から次に。はじめは雨。前夜から降り続き、富士スピード
ウェイのある静岡県小山町で20ミリに達した。雨用のタイヤを着け
ても滑った。競り合っていたクビツァ(BMWザウバー)と接触してコ
ースを外した。

「その後はコースを外さないことだけを考えて走った」

燃料補給のためにピットインした後は順位を落とし、先行車が巻き
上げる水煙を浴びた。「まったく視界がなくなって困った」

だが試練のたびに落ち着いて対処し、22歳の黒人ドライバーは勝
利をつかんだ。これには3年連続で総合優勝を狙うアロンソも「厳し
い状況になった」と話した。

早ければ、次の中国GP(7日決勝)で史上初めての新人年間王者
が誕生する。

山本左近 「状況の変化に合わせた運転ができた。新しく投入した
車も進化しており、残り2戦も頑張りたい」

佐藤琢磨 「色々な作戦がうまくいかなかった。雨は好きだし、混戦
になると(上位進出の)チャンスは広がると思っていたが……」

(朝日新聞)


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