2008/06/29
ベンツのブレーキは追突事故を20%防げる!
独メルセデス・ベンツが、安全装備に関する興味深い研究結果を
発表したので、紹介しよう。
メルセデス・ベンツがこのたび発表したデータによると、同社が採
用する先進的なブレーキシステムにより、追突事故を20%減らす
ことができるという。
同社は、レーダーによって前走車との車間距離を計測し、車間が
狭まると自動的にブレーキをかける“ディストロニックブレーキ・プラス
”という技術や、緊急ブレーキの際にブレーキペダルを踏む力を増
幅させる“ブレーキアシスト・プラス”という技術を2005年以降実用
化している。この技術により、追突事故が20%も減らせるという研
究結果が出た。
発表によると、ドイツ国内で起きた16000件の事故分析を行った
結果、これらの技術により防げると判断されるケースは全体の20%
にあたる800件に及ぶという。高速道路での事故については36%
の事故を防げると判断できたという。
メルセデス・ベンツは、2005年にSクラスにレーダーを使用した
ディストロニックブレーキ・プラスを採用したのを皮切りに、2006年
にCLにも展開。Sクラス全体の4割、CLクラスに至っては8割が
搭載しているという。
惜しむらくは、高度な安全性を誇る同システムが、日本仕様には
採用されていないこと。理由は、同レーダーシステムが使用する
24GHzのミリ波レーダーが日本の電波法に抵触するため。代替
技術で高い安全性がより幅広く普及することを期待したい。
(朝日新聞)