2009/10/04
BMW、5シリーズグランツーリスモを本国で発表
ビー・エム・ダブリューは、新型車『5シリーズ グランツーリスモ』をドイツ本国で
発表した。
『5シリーズ グランツーリスモ』は、ユニークなスタイルによって優雅さ、スペース、
快適性、多様性を融合。まったく新しいセグメントを開拓したモデルである。
スタイリングは、伸びやかなシルエットやクーペを思わせるルーフライン、4枚のドア
を備える。
フロントビューは、キドニー・グリル、大型のエア・インテーク、片側2灯式の丸型ヘッ
ドライトにより、力強い躍動感を表現するとともに、LEDテクノロジーを利用したコロナ・
リングを初めて装備。
リヤ・エンドは、 LED式のL字型リヤ・コンビネーション・ライトにより、ワイドでパワ
フルかつ引き締まった特徴的な外観をアピールする。
室内は、フレキシブルなレイアウトが可能で、クーペに似たシルエットを持つクルマ
にしては驚くほどゆったりとしている。
標準的なポジションにした場合、後席は7シリーズに匹敵するレッグルームと、X5
と同程度のヘッドルームを確保。
この状態でも、ラゲッジ・ルーム容量は440リッターを実現すると同時に、後席背後
のパーティションによってパッセンジャー・セルとラゲッジ・ルームを別々に隔離できる。
また、後席シートは、それぞれフロント方向に最大100mmの調整が可能で、この
場合、5 シリーズ・セダンと同等のレッグルームを確保したまま、ラゲッジ・ルーム容
量を590リッターに拡大。
さらに後席のバックレストとパーティションをたたむと、ラゲッジ・ルーム容量は最大の
1700リッターまで拡張ができる。
このクルマ最大のポイントとなるのは、2ピース構造テールゲート。
リヤウインドウ下に装備されたトランク・リッドを使えば、テールゲートを閉めたまま
でもセダンのように荷物を積み込むことが可能。
大きくかさばる荷物を載せる場合は、大開口のテールゲートを使用するという、2
パターンの使い方ができる。
ラインアップは、“535i グランツーリスモ”、“550i グランツーリスモ”、“530d
グランツーリスモ”の3グレードで、それぞれ最新のドライブ・トレーンを搭載。
ツイン・ターボ、ハイ・プレシジョン・インジェクション、バルブトロニックを初採用した
直列6気筒エンジンを搭載する“535i”は、最高出力306psを発生。
ツイン・ターボを装備したV8エンジンを搭載する“550i”は 407ps、オールアルミ
製クランク・ケースとコモンレール式ダイレクト・フューエル・インジェクションを装備した
最新世代の直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載する“530d”は245psを誇り、いず
れのエンジンもEU5排出ガス規制に適合。全モデルとも、8速ATを組み合わせる。
シャシーでは、フロントに大部分をアルミ製としたダブルウイッシュボーン式、リヤに
BMW独自のインテグラル式を採用し、リヤはエアサスとなる。
また、シフト特性に加え、アクセルペダルの制御特性や、パワー・ステアリングの補
助力特性も制御する“ダイナミック・ドライビング・コントロール”を標準装備。
ダンパー・ストロークを無限に変化させる“アダプティブ・ドライブ”をオプション装備
設定する。
このほか、フロント/サイドエアバッグ、サイドヘッド・エアバッグ、アクティブ・ヘッ
ドレスト、ランフラット・タイヤ、ストップ&ゴー機能付きクルーズ・コントロール、車線
逸脱警告システム、BMWナイト・ビジョンなど、安全・快適装備も充実する。
なお、日本導入は未定となっている。
(朝日新聞)