2010/09/21

ベントレー 新型 コンチネンタルGT 試乗レポート(1/4)


初のフルモデルチェンジ




全体にシャープなラインと明確な面構成を強めたエクステリア。
フロントアンダースポイラーのウィング部分やトランクリッドには
アルミを高温で加熱してエアの圧力で一体成型するスーパー
フォーミングが用いられる。
ボディは通常のスチールモノコック。
フロントヘッドランプにはLEDによるデイタイムランニングライト
機能が付いた。


1950年代のRタイプからアイコンを引用したリアフェンダーで
盛り上がるキャラクターラインや、ミュルザンヌでも使われた
馬蹄形のトランクリッドのプレスラインを継承しつつ、
エッジの処理はよりシャープになった。


 英国時間の9月7日15時、
ベントレーの新型コンチネンタルGTがいよいよ
フォトデビューを果たした。

実は筆者は、それに先立ってベントレーの本拠地
であるイギリス・クルーに赴き、クルマを実際に見て、
触って、そしてプレゼンテーションを受けてきた。

残念ながら、
まだステアリングを握ることは叶わなかったが、
いずれにせよ実物に触れた上でのインプレッションは、
おそらくこの記事が世に出る中では日本初になるに
違いない。

 現行コンチネンタルGTが登場したのは2003年3月の
ジュネーヴ・ショー。

1998年にベントレー・モーターズ社がフォルクスワーゲン・
グループに入ってから最初の新型車だった。

以後、7年間での販売台数は約2万3千台。
創業から2003年までの約80年間に販売された
ベントレーの総数が約1万6千台と知れば、
その数字がいかにエポックメイキングなものか
解るだろう。

 単に沢山の台数が世に出ただけでなく、
コンチネンタルGTはベントレーのユーザー層の
若返りにも貢献した。

ユーザー平均年齢はアルナージ系より10歳も
若かったというのだ。

思えば、登場当時の日本での1990万円という値付けも、
“ベントレーとしては”異例にリーズナブルで、
ユーザー層の拡大に繋がったことは間違いない。

 そんな重要な存在であるコンチネンタルGTの
初のフルモデルチェンジは、見ての通り徹底した
キープコンセプトで行なわれた。

これだけの人気を獲得した現行型を否定する必要は
ないし、そのブランド性を考えれば、これぞいかにも
ベントレーらしいモデルチェンジだと言っていいだろう。

 もちろん、それは進化していないという意味ではなく、
そのコンセプトを新しい時代にも守り続けるために、
中身は確実にアップデートされている。

次のページから、更にその詳細に迫ってみたい。

                 (カービュー)

関連URL : http://www.bentleymotors.jp/Corporate/default.aspx


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