2012/07/08

マカン ターボは380psを発生























ポルシェは現在、ブランニューSUVであるマカン(Macan)の開発を、スケジュール通りに発売するために急ピッチで進めている。

ポルシェの5番目のモデルとしてアウディQ5のプラットフォームをベースに開発されているマカンは、パワートレインもQ5から流用する模様だが、ポルシェによってチューニングが施され、V6ターボを搭載するトップ・モデルのマカン・ターボの最高出力は、カイエンのベース・モデルを80ps上回る380ps程度になると言われている。シャシーもQ5のものをベースにポルシェが改良を加え、4WDシステムもポルシェの名に恥じないダイナミックな走りを実現するべくチューニングが施されるという。

今回我々のスクープ班が撮影したプロトタイプは、以前と同様にアウディのものと見られるホイールを履いている。またヘッドライトやテールランプ、リアクオーター・ウインドーのクローム・ストリップなどはすべてステッカーであり、ぱっと見ただけではカイエンに見えるように工夫されている。しかし、カイエンよりも大きなフロントグリルやプレスラインの無いボンネットフード、大きく傾斜したテールゲートなどから、これがマカンであることが確認できる。

ポルシェはこのマカンを、2013年春には市場に投入する計画だと言われている。ベース・モデルの価格は5万ユーロ以下になる見込みで、“もっとも手頃なポルシェ”になる可能性が高い。

ケイマンが911の弟分として設定されているように、マカンもカイエンの弟分的な位置づけとなり、ポルシェの顧客層を大きく拡大するであろうことは想像に難くないが、ライバル・メーカーも黙ってはいない。その筆頭がアウディで、Q5とQ7の間にQ5ベースのスポーティSUVのQ6を投入すると噂されているのだ。さらにはメルセデス・ベンツはMLのクーペ・バージョンを、BMWもX6の弟分となるX4の開発を進めていると言われている。2013年以降、コンパクトSUVのマーケットが非常に面白くなりそうである。

(carview)


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