2010/09/24
ベントレー 新型 コンチネンタルGT 試乗レポート(4/4)
1年後には4.0リッターV8も登場
新型コンチネンタルGTのイメージスケッチ。
全体に横方向のワイド感が強調され、
特にCピラーからリアフェンダーにかけての腰高感が
解消されている。
ヘッドライトが点灯したリアルな実車フォトはまだないものの、
LEDデイタイムランニングライトによる宝飾品のような見栄えは
ミュルザンヌに準ずるはずだ。
ホイールは20インチとオプションで21インチを設定。
リアシートも含めた4シーターキャビンの様子。
ここまで見た限りでは、
あるいは「あまり変わり映えがしない」と
感じた人も居るかもしれない。
しかし、そこは7年ぶりのフルモデルチェンジ。
新機軸もしっかり準備が進められている。
実はデビュー1年後には、
V型8気筒4リッターの新エンジンの投入が
予定されているのだ。
排ガスの約40%の低減に繋がるという
このエンジンは、アウディ製を土台に完全に
ベントレー専用ユニットとして開発されている
といい、FlexFuelにも対応するという。
強調されていたのは
「これはエントリーレベルではない」ということ。
廉価版コンチネンタルGTをつくるつもりはなく、
環境問題などをシビアに捉えているユーザーへの、
もうひとつの選択として設定されるというのである。
スペックなどの詳細はまだ明らかにされなかったが、
そう考えるとやはり過給器付きで、
出力も相当なレベルが実現されるのだろう。
しかも小型軽量となれば運動性能にも効いてくるはず。
あるいは将来は、
こちらこそコンチネンタルGTの主力となって
いくのかもしれない。
それにしても、この変化の小ささには
議論もありそうだ。
しかし、ベントレーモーターカーズのマーケット
ポジショニング担当、Marcus.Abbott氏は
こう明言した。
「顧客の85%が『Don’t Change.』と言います。
それこそポルシェ911のようにね。」
もちろん、何も変わらないなら刷新の必要は
無いわけだが、見れば見るほど、じわじわと
違いが見えてくるのが、
この新型コンチネンタルGTだ。
あまり変わらないと思ったのに、
これを見た後には現行型がちょっと古く見えてもくる。
実は現行モデルのオーナーである筆者としては
悔しいところだが、それは事実である。
正式なお披露目は、10月開催のパリ・サロン。
早く実際に、その目に見えない進化を体感して
みたいところである。
デビューからスピードの登場、
そしてスーパースポーツへの進化ぶりからすれば、
間違いなくそこには大きなステップが刻まれているに
違いないからだ。
(カービュー)
関連URL : http://www.bentleymotors.jp/Corporate/default.aspx