2010/10/28
BMW 5シリーズ 試乗レポート(1/4)
ツーリングだけど”長くない”
エントリーグレードの「523iツーリング」は、
先代の525iツーリングから35万円安の640万円に
プライスダウン。もちろんパワートレーンなどは最新版で、
装備も充実している。ボディサイズは全長4915mm
(先代比+60)×1860mm(同+15)×1490mm(同±0)、
ホイールベース=2970mm(同+80)。ルーフレールは
全車がブラックの設定となる。
セダンと同じく、エッジの効いたキャラクターラインがドア
ハンドルの高さに走る。L字型のテールランプも同じく
LED式だ。テールゲートはウィンドウ部分だけを独立して
開閉することができる。
当代きってのスポーツセダンである3シリーズと、
先進テクノロジーを惜しみなく注ぎ込んだフラッグシップ
モデルの7シリーズに挟まれるのが5シリーズ。
下手につくると中途半端な存在になってしまいがちな
ポジショニングだが、BMWは巧みなハンドルさばきで
5シリーズのモデルチェンジを敢行してきた。
ひとあし先に登場した新型5シリーズセダンは、
3シリーズのもつスポーティーさと、7シリーズのもつ
先進性を兼ね備えた非常に魅力的なモデルに
仕上がっていた。
今回試乗に連れ出したのは、セダンの発売から
約半年遅れで追加されたステーションワゴン版。
BMW流にいえば5シリーズツーリングとなる。
ボディサイズは全長4915mm×全幅1860×
全高1490mm。
先代と比べて60mm長く、15mmワイドに
なった。
セダン比ではルーフレールの分だけ背が
少し高くなっているが、全長と全幅はほぼ同じ。
正確には全長が5mmだけ長いが、
これはバンパー形状の違いによるもので、
深い意味はない。
ベースとなるセダンからリアのオーバーハングを
伸ばして積載力を引き上げるのがステーション
ワゴンづくりの常道だが、ステーションワゴンだから
といってセダンよりボディを長くしないのがBMW流
ワゴンづくりのキモ。
荷物をたくさん積むことよりも、スポーティなデザイン
と俊敏な走りを重視した結果だ。
このあたりのコダワリは実にBMWらしい部分だ。
(カービュー)