2009/05/22
独アウディ、燃費向上技術を発表
独アウディは、アイドルストップ機構とエネルギー制御装置のふたつ
を軸とする燃費向上技術を発表した。同社は、2012年までにアウディ
全車の平均燃費を20%向上させる考え。
今回発表されたアイドルストップ機構はマニュアルトランスミッション
用で、ギアをニュートラルに入れ、クラッチを切るとエンジンが自動的に
切れる仕組み。これにより信号待ちでの無駄な燃料消費を抑える。
エンジン始動直後でオイルが冷えた状態では、システムは作動せず、
エンジンの暖機を優先させる。これは触媒コンバーターをいち早く暖め
ることで、排出ガスのクリーン化を促すのが狙いだ。
アイドルストップ機構は、センターコンソールに備わるボタンスイッチで
オフにすることもできる。
エネルギー制御装置は、メーター内にリアルタイムで燃費を表示させ
るとともに、燃費向上に効果的なギアチェンジのタイミングをドライバー
に知らせる。燃費向上の効果を即座に目視できるようにすることで、ド
ライバー向上に対する意識を喚起する。
また、ブレーキングなどの減速時にエネルギーを回生し、得られたエネ
ルギーを電気に変換してバッテリーに蓄電する制御もシステムに組み合
わされる。
これらの燃費向上技術は、2009年第二四半期より市販車に搭載され、
“アウディA3 1.4TFSI”をはじめ、“A4”と“A5”の2リッター・MT車など
に順次採用されていく。
アウディは今後、燃費向上技術を様々なエンジンやトランスミッションと
組み合わせ、アウディ全車の平均燃費を2012年までに、2007年比で
20%向上させることを目標とする。
(朝日新聞)