2009/10/01
VWから電気自動車E-UP!が登場
フォルクスワーゲンはフランクフルトショーで、電気自動車のコンセ
プトカー“E-UP!”を発表した。
E-UP!は、内燃機関を搭載しない完全な電気自動車で、走行中に
排ガスは一切排出しない。バッテリーはリチウムイオン電池を搭載し、
航続距離は130kmを実現した。
フォルクスワーゲンAGのマルティン・ヴィンターコルン会長は、「電
気自動車は、一般ユーザーの手の届く範囲の価格帯で、毎日の使
用に耐えうる実用性を備えていなければならない」とし、「現在のポロ
のような生産台数になるのは、早くても2010年頃になるだろう」と見
通しを語った。
そして「中長距離の移動は、しばらくの間は既存のTDI(ディーゼル
)やTSI(ガソリン)といった技術で対応することになるが、短距離の
移動については電気自動車が一役を担っていくだろう」と話した。
“E-UP!”は、こうした戦略のもとで誕生した、シティコミューターの
コンセプトモデルだ。
発売は2013年頃が想定されており、大人3人+子供1人が乗れる
居住性を確保しながら、最高速度135km/h、航続距離は130kmを
実現。
急速充電機を使えば1時間で全体の約80%まで充電でき、家庭用
の230V電源を使う場合で、5時間でフル充電できるという。
ボディサイズは、全長3190mm×全幅1640mm×全高1470mm。
ホイールベースは2190mm。モーターは最高出力60kW、
最大トルク21.4kg-mを発生する。
なお、フォルクスワーゲンは、E-UP!の発表と同時に、“街乗り用
のマイクロモビリティ”をコンセプトとするキックステップ(キックボー
ド)を発表。
E-UP!のトランクルームにキックステップ専用の収納場所を確保
した。
(カービュー)