2010/01/24
アウディA5、第3のモデル登場(アウディ A5 スポーツバック ) (3/4)
大人っぽい躾け
2.0TFSIエンジンはバルブのリフト量を調整するアウディ
バルブリフトシステムを搭載。
最高出力211ps、最大トルク35.7kg-m。
7速Sトロニックを組み合わせ、0-100km/hは6.6秒。
最高速度は241km/h。
10・15モード燃費換算で12.0km/リッターを実現している。
またQ7などから採用される回生ブレーキシステムを採用。
制動時に運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、
加速時などは必要な電力をオルタネーターではなく
バッテリーから供給することでエンジン負荷を低減。
結果として燃費性能を高めている。
ステアリングはサーボトロニック(速度感応式パワー
ステアリング)を標準装備。
7速Sトロニックのアウトプットシャフトから出力された
動力配分はフロント40:リア60。
走行状況に応じて、フロントに最大60%、
リアに最大80%のトルクを配分する。
ラインナップは2.0TFSIクワトロのみ。
最初はこれに19インチのタイヤ&ホイールとADS(アウディドライブセレクト)
などを装備した車両に乗り込んだ。
走りの第一印象は想像していたよりもずっと良かった。
ボディは剛性感高く、大きなリアゲートを有することを意識させない。
あるいはA4アバント以上かも、という感覚だ。
サスペンションの動きも良い感じ。
単に十分なダンピングが効いているというだけでなく、動きの質が高い。
ステアリングフィールも何となくしっとりした印象。
スロットルの反応やS-トロニックの変速ぶりも登場当初の歯切れ良さを
強調したものから、ややマイルドになった気がする。
要するに全体的に上質感が増し、またテイストフルになっている。
あるいは、これはA5スポーツバック固有のものではなく、
A4/A5系全般の進化かもしれないから、
追々検証してみる必要がありそうだ。
ワインディングロードでは、やはり低重心+ワイドトレッドのおかげか
動きに軽快感がある。
特にターンインの素直さはA5系共通の長所だ。
但しホイールベースが長いだけにその先は安定志向が強め。
最終的にはクワトロが後輪への駆動力配分を増やすらしく、
コーナー後半では切った通りに曲がり込めるが、
全体的にはクーペ/カブリオレよりも大人っぽい躾けだと言えるだろう。
S-ラインの18インチ仕様にも乗ったが、
こちらは予想通り全体にシャキッとした味付けだ。
しかしガチガチというわけではなくストロークの最後で入力をグッと
受け止めてくれる懐の深さもある。
標準の18インチ仕様を試せなかったので断定はできない。
しかし取り敢えず現時点では、ベストは標準モデルで、
ある程度スポーティな走りを求めるにしてもそれに19インチタイヤ&
ホイールの組み合わせが好印象だったと言っておこう。
(カービュー)