2008/01/30

GMが首位維持 トヨタ、3千台差で2位 07年販売

米ゼネラル・モーターズ(GM)は23日、07年の世界販売台数(速報値)
が前年比3%増の936万9524台だったと発表した。トヨタ自動車
(ダイハツ工業、日野自動車を含む)の936万6418台を3千台上回り、
接戦が続いた首位争いはGMがトヨタを小差で振り切った。

 
 07年の世界生産台数では、トヨタ(951万台)がGM(928万4千台)
を約22万台上回っていた。それにもかかわらず販売台数で2位にとど
まったのは、GMの販売台数が生産台数より8万5千台も多かったためだ。
販売好調な自動車メーカーは手持ちの在庫を増やすため、生産台数が
販売台数を上回るのが通例。リストラ中のGMはコスト削減を狙って、
生産を抑えながら手元の在庫を売りに出したとみられる。

 GMの世界販売台数は過去最高を記録した1978年の955万台に次ぐ
2番目の高水準。GMは米低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題の
影響などを受け、米新車販売台数が前年比7%減となった。しかし、中国が
2割増、ロシアがほぼ倍増となるなど、新興経済国群BRICsの躍進で不振
を補った。GMは同日、「新興国の成長が追い風になった」とコメントした。

 一方、トヨタは国内販売台数(単独ベース)が6%減となったことが足を
引っ張った。米新車販売台数も燃費の良い小型車を中心に3%増となり、
米フォード・モーターを抜いて初の2位に浮上したが、販売計画には6万台
及ばなかった。トヨタの渡辺捷昭社長は同日夜、記者団に対し、「国別で
みたらトヨタが1位ではない国がたくさんある。それだけ知恵を出し、工夫を
する余地があるということだ」と語った。 (朝日新聞)


この記事に関するコメントを行う

お名前  *
メールアドレス  *
ウェブサイト
コメント:  *


Go Top