2009/01/23
新型メルセデスEクラスが世界初公開
独ダイムラーは、新型Eクラスをデトロイトショーで初公開した。
発表によると、新型Eクラスは、メルセデス・ベンツの最新技術を
結集することで、安全性、快適性、そして環境性能に優れたクルマ
に仕上げたとのこと。
世界的な関心である燃費は最大23%向上しており、排出ガスは
すべてのモデルが欧州基準のEURO5をクリア。新世代パワートレ
イン搭載のE350ブルーテック(クリーンディーゼル)に至っては、
2014年施行予定のEURO6を先取りしてパスする基準を実現したと
いう。また、4気筒ディーゼルエンジンの燃費は100km走行あたり
5.3リッター(18.9km/L)を達成し、CO2排出量を139km/リッターと
した点も注目に値する。
その一方、高性能な大排気量モデルもラインアップ。エンジンは、
4気筒、6気筒、8気筒が揃い、135hp仕様(E200CGI)仕様から
525hp仕様(E63AMG)まで実に幅広い。
安全面において新規採用の技術は多い。「アダプティブ・メイン・
ビーム・アシスト」は、ウインドスクリーンに内蔵されるカメラで対向
車を認識し、ヘッドライトの照射範囲を調整する機構。対向車がま
ぶしくないように光軸を自動調整し、対向車が無いときは必要に応
じてハイビームに自動で変更するなど、ドライバーの疲労低減と相
手車両への配慮を両立したものとなっている。
「アテンション・アシスト」は、ドライバーの様子をカメラでモニタリ
ングし、よそ見など不注意に起因するステアリングの操作ミスを防
ぐ装置。ほかにも「レーンキーピングアシスト」(車線維持装置)や
走行中に死角にあるクルマの存在をドライバーに知らせる「ブライン
ドスポットアシスト」、夜間に視認性を高める「ナイトビューアシスト」
などEクラスでは初となる数々の先進装備が搭載される。
このほかボディ剛性を30%向上したほか、サスペンションの設定
をリアルタイムで可変し、快適性を保つ電子制御ダンパー(オプショ
ンでエアサスとの組み合わせも可能)の採用、ナビゲーションやオー
ディオのコントローラーを集約したコマンドシステムの搭載など、あら
ゆる面が進化しているようだ。
(Carview)