2009/06/15
クライスラー、フィアットと戦略的提携を締結
クライスラーとフィアットは戦略的提携を締結、新しいクライスラーは、
より強く、より競争力のある国際的企業に
・ 米自動車メーカーの会長として、C・ロバート・キダーを任命
・ セルジオ・マルキオンネはCEOを務める
ミシガン州 アーバンヒルズ、イタリア トリノ ― Chrysler
Group LLC(以下、「クライスラーグループLLC」という)及び
フィアットグループは本日、既に発表していた戦略的提携に
最終的に締結したと発表いたしました。
新しいクライスラーは、世界的規模で効果的な競争力を持つ
ために必要とされる、人材、技術及び世界規模の販売拠点を
持つことになります。
この提携によって、フィアットはクライスラーに小型及び中型
車の卓越した技術、プラットフォーム及びパワートレインを提供
し、クライスラーは顧客からのニーズが増えている環境に優し
いラインアップを提供することが可能となります。
クライスラーはさらに、フィアットから事業再建の専門家を経営
陣として 迎え、フィアットの国際的な販売ネットワーク(特に
中南米とロシア)にアクセスすることが可能になります。
「クライスラーや、昨年からの大きな不安に耐えた献身的な
その社員だけでなく、世界的な自動車 産業全体にとっても、
本日は非常に重要な日です。当初から、この提携は、自動車
産業に影響を与えている問題解決のための、建設的で重要な
ステップであると我々は主張してきました。
いまは、収益性を維持した自動車会社の経営方法の新しい規範とな
れることを楽しみにしています。」と、本日、クライスラーグループ LLC
のCEOに任命されたセルジオ・マルキオンネは述べています。
マルキオンネは次のように続けます。「我々は、クライスラーの革新性
の文化をベースに、フィアットの相互補完的な技術や専門的知識を合わ
せ、クライスラーのラインアップを北米及び海外市場に拡張していきます。
このプロセスの間、一時休止されていたクライスラー事業を新会社が引き
継ぎ、直ちに操業を始めます。将来的にクライスラーを代表するクルマと
なる、次世代の環境に配慮した低燃費で高品質なクルマの開発は、すで
に本格化しています。」
「消費者が望む素晴らしいクルマを造るファーストクラスの技術、忠実な
社員、改善された効率、強固であり、世界的な販売ネットワークと揺るぎ
ない情熱を備えた世界的な自動車会社という、最初にこの提携に我々を
惹きつけたものが、本日、まさに実現されました。現在、自動車業界が直
面する全ての問題を解決するという事ではありませんが、オバマ大統領
政府の全面的なサポートによって確立されたこの提携は、世界的な自動
車メーカーの次世代のリーダーとなるフィアットとクライスラーにとって、非
常に重要なステップです。これは全ての関係者にとって困難なプロセスで
あったと理解しています。
しかし、我々は米国の消費者に、クライスラーがもう一度人々を魅了し、
ロイヤルティを高める、信頼できるクルマのラインアップを生産する、強い、
競争力のある会社であるということを証明する準備ができています。」
とマルキオンネは述べています。
米国 ニューヨーク州 連邦破産裁判所での承認を得、様々な規制と
独占禁止監査機関に基づき、クライスラー社は、その特定の負債と債務
を除いて、ほぼ全ての資産を本日、新会社として運営されるクライスラー
グループ LLCへ正式に売却いたしました。
クライスラーは、新会社における発行済みの株式等の総数をベースと
して、フィアットの子会社に対し20%の株式を発行します。フィアットは、
特定の技術、プラットフォーム及びパワートレインの新クライスラーへの
移管に必要な一連の契約も締結致しました。
フィアットは、契約で定められた重要な事項を達成した場合、段階的に
保有割合を35%まで増加する権利を持ちます。ただし、フィアットは、
米政府からの支援金の返済が完了するまで、新会社の過半数株式の
保有者にはなれません。
同様に、全米自動車労働組合退職者医療給付信託、VEBA(任意
従業員福利厚生基金)が新会社の株式の55%を保有します。米国
財務省及びカナダ政府がそれぞれ、8%、2%を保有します。これらの
株式の持分というのは、契約で定められた重要な事項が達成された
場合、フィアットの保有割合を段階的に増加することが出来るという、
予想されている株式の稀釈化を反映しています。
さらに、現在フィアットSpAのCEOであるマルキオンネ氏を、新会社
のCEOに任命し、新クライスラーの取締役会は、フィアットより3名、
米国政府より4名、カナダ政府より1名、そして全米自動車労働組合
退職者医療給付信託より1名の任命を受け、計9名の役員によって
構成されます。
取締役会はC・ロバート・キダーを会長として任命する予定です。残り
の役員の決定プロセスは継続しており、随時発表される予定です。
既に発表している通り、クライスラーは自動車金融製品とサービスを
北米(NAFTA)地域のクライスラーディーラーと消費者へ提供するため
に、GMACファイナンシャル サービスと契約を締結いたしました。
GMACファイナンシャル サービスが北米のクライスラー、ジープ、ダッジ
ディーラーと消費者へ、小売と同様に新車及び中古車の卸売りのビジ
ネスのための優先的な貸し手となります。
クライスラーグループ LLC
2009年、フィアットグループとの提携により設立。クライスラー、ジープ、
ダッジ、モパーの4ブランドを擁し、自動車を中心とする製品を生産して
います。世界的規模で効率的に競合できる、人材、技術そして世界規模
の販売拠点を有し、1925年のウォルター・P・クライスラーによる設立当
初から受け継がれるクライスラーの革新性の文化をベースに、フィアットの
相互補完的な技術によって2社の提携は推し進められます。
本社は米国ミシガン州 アーバンヒルズ。製品ラインアップには、クラ
イスラー・タウン&カントリー、ジープ・ラングラー、ダッジ・ラムなど、世界
でも名高いモデルが並んでいます。フィアットはクライスラーに小型及び
中型車の卓越した技術、プラットフォーム及びパワートレインを提供し、
クライスラーは環境に優しいラインアップを提供することが可能となります。
クライスラーのニュースと動画は以下のURLをご覧下さい。
Chrysler Connect blog: http://blog.chryslerllc.com
Twitter: http://www.twitter.com/chryslercom and
www.twitter.com/chrysler
YouTube: http://www.youtube.com/pentastarvideo
Streetfire: http://members.streetfire.net/profile/ChryslerVideo.htm
フィアット社
1899年創業。自動車を中心とする産業グループとして、世界
190ヶ国以上で事業を展開しています。全世界に従業員約18万
5,000人、研究開発拠点114ヶ所、工場178ヶ所を擁し、乗用
車(フィアット、ランチア、アルファロメオ、アバルト、マセラティ、フェ
ラーリ)や農業・建設機械(CNHケース・ニューホランド)、 トラック
および産業用車両(イヴェコ)、自動車部品(フィアット・パワートレ
イン・テクノロジーズ(FPT)、マニェティ・マレッリ、テクシド)の設計、
生産、販売を行っています。詳細については、
www.fiatgroup.comまたは
www.fiatgroupautomobilespress.com
をご覧下さい。