2009/08/18
フォルクスワーゲン、ポルシェ買収を発表
2011年までに経営統合
独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は13日、ドイツ高級車
メーカーのポルシェを事実上買収し、2011年までに経営統合する
ことで最終合意したと発表した。
VWのウィンターコルン社長が当面、ポルシェ社長も兼務し、財務
の悪化したポルシェをVWが実質的に救済する形で決着することに
なった。
統合後の新車販売台数は世界3位。ポルシェブランドも残る。
ドイツを代表する自動車メーカーの両社は4年前から激しい買収
合戦を繰り広げた。
ともにポルシェ一族が創業した企業のため「骨肉の争い」として
注目されていた。
一時はポルシェが、売上高や販売台数で数十倍規模のVWの
株式を過半数取得して優位に立ったが、資金不足と業績悪化に
陥ったことで形勢が逆転。
今年7月にVW買収を主導したポルシェのウィーデキング社長が
事実上解任された。
発表された計画によると、まず、VWが約33億ユーロ(約4500
億円)を支払い、持ち株会社ポルシェ傘下の自動車部門「ポルシェ
AG」の株式を09年末までに42%取得。
その後、段階的に株式を買い増し、最終的にVWと持ち株会社の
ポルシェが合併する。
ポルシェはVW株への投資関連で最大50億ユーロ(約6800億
円)の損失を計上する予定で、AG株売却で得た資金を損失穴埋め
に充てる。