2010/03/16
【メルセデスベンツ E350ブルーテック 発表】世界3大排出ガス規制をパスするデバイス
メルセデスベンツ日本が2月24日に発表した『Eクラス』の
クリーンディーゼルモデル「E350 BlueTEC(ブルーテック)」。
日本の新長期排出ガス規制、アメリカの「Tier2 BIN5」、
2014年に発効する欧州の「EURO 6」と、
世界3大排出ガス規制をパスする低排出ガスを実現する
デバイスは、尿素を原材料にアンモニア(NH3)雰囲気を作り、
NOxを窒素と水に還元するという尿素SCR(選択還元触媒)だ。
尿素SCRのNOx還元能力の高さは、
すでに大型トラックなどで実証されているが、
システムの小型化が難しく、高価であるため、
乗用車では世界的にもまだ一部の車種にしか搭載されていない。
その尿素SCRを搭載したE350ブルーテックは
価格が下げられたことも手伝って、
最新の排ガス浄化技術が使われた欧州エコカーとして、
旧型モデルのクリーンディーゼル車より幅広いユーザーを
集める可能性がある。
この尿素SCRは、排ガス浄化のために尿素水を消費する。
車両後方の尿素水(商標名:アドブルー)タンクは
容量24.5リットル。
一度満タンにすれば、2万kmは充分に持つという。
正規ディーラーにおけるアドブルーの価格は、
10リットルポリタンク入りで1960円。
燃料100リットルあたり1リットル強を消費する計算になる。
ユーザーの大半は車検ないし定期点検のときに
注ぎ足せば事足りるだろう。
アドブルーはディーラーだけでなく、
道の駅やトラックステーションなどでも売られている。
(レスポンス)
関連URL : http://www.mercedes-benz.co.jp/news/release/2010/20100224_2.pdf