2010/06/13
フェラーリ エンツォ 次期型はエンジン小型化…直噴V8ツインターボ
エンツォの次期型にはV12ではなくV8ツインターボが
搭載されるという
エンツォに搭載されていたV12エンジン
エンツォに搭載されていたV12エンジン
フェラーリが2012年に発売予定の『エンツォ・スペシャルシリーズ』。
フェラーリのアメデオ・フェリーサCEOは、その心臓部に
「直噴V型8気筒ツインターボエンジン」を搭載することを明らかにした。
『エンツォ』はフェラーリ創業55周年記念車として、2002年に発表。
6.0リットルV型12気筒ガソリンエンジン(660ps/7800rpm、
67kgm/5500rpm)をミッドシップに搭載。
0 – 100km/h加速3.65秒、最高速350km/hという
世界屈指のパフォーマンスを誇った。
生産台数は399台で、日本へは33台が正規輸入され、
価格は7850万円。
現在の取引価格は、1億円を超えるというスーパーカーだ。
フェラーリは創業65周年に当たる2012年、
このエンツォの後継モデルとして、
エンツォ・スペシャルシリーズを発売予定。
フェラーリのアメデオ・フェリーサCEOは英国メディアの取材に応じ、
「パワーユニットが直噴V8ツインターボとなる予定」と明かした。
V8ツインターボといえば、1987年に発表された『F40』に搭載。
その暴力的な加速フィールが伝説となっているモデルだ。
さらに遡れば、1984年に登場した『288GTO』も、
V8ツインターボを積んでいた。
エンツォ・スペシャルシリーズへのV8ツインターボ搭載は、
時代に逆行するわけではなく、環境対応が狙い。
エンジンの直噴化も、そのための技術だ。
アメデオ・フェリーサCEOは、
「世界的なダウンサイジングトレンドに沿って、
エンジンを開発中」と語っている。
最近のフェラーリのフラッグシップは、
V12搭載が当たり前だった。
それだけに次期エンツォへのV8搭載は、
フェラーリがハイブリッドを開発しているのと並んで、
大きなニュースといえそうだ。
(YAHOO自動車)