2010/06/12

ポルシェ パナメーラ 試乗レポート(4/4)


GT3を追い回せるのに快適





試乗車はオプションのアダプティブスポーツシート(24万円)を装備。
標準シートと比較すると、クッションがより固く、座面やバックレスト
左右のサイド部もより深く、調整幅もより細やかものになっている。
ちなみにパナメーラターボで標準のコンフォートシートは、「S」や
「4S」では25万4000円のオプション装備。



左右セパレート型を採用したポルシェ製スポーツサルーン
ならではの後席。シート形状はスポーツシートのそれで、
リアまで延びたセンターコンソールがプライベート感や
快適性を高めている。シートは60:40の分割可倒式。
ラゲッジ容量は通常時:432Lから、シート前倒し時:
1250Lまで広がる。


 このような加速性能や旋回性能をもとに、実は同時に
走行していた「911 GT3」を追い回せるほどの速さを示し
ていたパナメーラターボ。

 それが大きな魅力といえるが、ハイサルーンカーなの
だから、快適性も大事だろ!という方もいるはず。

 一般道を走ったわけではないので参考までに言えば、
旋回性能の底上げを足回りの強化などではなく、
4輪駆動やPDCCさらにはPASMが行っているので、
縁石を乗り越えた際のゴツゴツ感も少なく快適な乗り味
も併せ持っている。

 まさに快適性を含めて全ての性能が高いという、
完成度の高いハイパフォーマンスカーに仕上がっている。

 だからこそ強くお勧めするクルマと言いたいところだが、
最後にひとつだけ覚えておいてもらいたい特徴がある
のでお伝えしておこう。

 それが、スポーツ色が強いこと。ここでいうスポーツ色とは、
足回りが硬いなどのスポーツ性のことを言っているのではない。

 あくまでも感覚における部分で、カレラなどと同じく、
ハンドルやシートを介して体に伝わる心地よい振動や
グリップ感の掴みやすさ、排気音の気持ちよさ、さらには
全ての操作に忠実に動くレスポンスの良さなど、
言うなればスポーツマインドが刺激される乗り味がある
ということだ。

 全ての性能が高いというハイパフォーマンスサルーンは
ライバル勢を見渡せばあるが、このようなスポーツカーを
運転している感覚までを持ち合わせているのはパナメーラ
だけであり、それが特徴と言える。

 もちろん、誰もがこの手の乗り味をハイサルーンカーに
求めているわけではないだろうが、ポルシェが造りだした
パナメーラは、セダンでありながらも、2ドアポルシェと同様の
“らしさ”を持っている貴重な1台なのだ。













                          (カービュー)

関連URL : http://www.porsche.com/japan/jp/models/panamera/


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