2010/10/24

フェラーリ、SAアペルタとカリフォルニアを発表











 フェラーリは、現在開催中の“パリモーターショー”で、
全世界限定モデルの『SA アペルタ』と、環境負荷を
低減する新システム“HELE(High Emotion Low 
Emissions)”を搭載した『フェラーリ・カリフォルニア』を
発表した。

 『SA アペルタ』は、ピニンファリーナの創立80周年を
記念したモデルで、数々の名車の開発に大きく貢献を
したセルジオ・ピニンファリーナ氏(Sergio Pininfarina)と、
アンドレア・ピニンファリーナ氏(Andrea Pininfarina)に
敬意を表し、それぞれのイニシャルをモデル名に採用している。

 このクルマは、“フェラーリ 599”の設計思想をオープン
カーで演出した、新しいコンセプトモデルとして誕生。

 ソフトトップは、悪天候をしのぐためだけに設計され、
まさに究極のロードスターと言える存在だ。

 エクステリアデザインは、低くデザインされたウインド
スクリーンが特徴で、サイドから見ると、Aピラーからの
アーチがシートのフォルムに沿った2つのロール・バー
と一体化し、エアロダイナミック・フィンへと流れるように
続いているのがよくわかる。

 これらのディテールは、フェラーリ・チェントロ・スティーレ
とピニンファリーナが共同でデザインし、ダッシュボード
からトランクに至るまで、レザー、カーボンファイバー、
アルカンターラなどの最高級素材が採用され、クラフト
マンシップが際立つモデルに仕上がっている。

 搭載するエンジンはV12で、
最大出力493kW/8250rpm、
最高トルク620Nm/6500rpmを発揮し、
トランスミッションは6速のF1ギアボックスが
組み合わされる。

 このF1ギアボックスの変速時間は、
わずか0.06秒に短縮。

 シャシー構造も、重量の増加を抑えながら、
クローズド・ベルリネッタと同様の剛性を確保
するように再設計されている。

 この『SA アペルタ』は、全世界でわずか
80台のみの限定生産となる。

 一方、“HELE”システムを搭載した
『フェラーリ・カリフォルニア』は、
ユーザーが実際に運転することが多い都心部で、
CO2排出量を2008年ローンチ時の299g/km
から23%低減。

 また、複合サイクル(ECE+EUDC)では、
クラス最高の270g/kmを達成している。

 “HELE”システムは、スポーツドライビング向けに
“ストップ&スタート・システム”を組み込み、
自動制御エンジンファンや燃料ポンプ、
電子エアコン・コンプレッサーやドライビング・スタイルに
応じたギアシフト・パターンを統合制御。

 これにより、ドライビング・プレジャーを損なうことなく、
CO2排出量を減らすことが可能となった。

 この“ストップ&スタート・システム”のエンジン再始動に
要する時間は、わずか0.23秒というスピードを誇る。

 ■SA アペルタ主要諸元

 全長×全幅×全高:4700×1962×1300mm

 ホイールベース:2750mm

 トレッド(F/R):1680/1640mm

 乾燥重量:1595kg

 エンジン:V型12気筒

 総排気量:5999cc

 最大出力:493kW/8250rpm

 最大トルク:620 Nm/6500rpm

 タイヤ(F・R):245/35 ZR20・305/35 ZR20

 ブレーキ:CCM(カーボン・セラミック・マテリアル)

                      (朝日新聞)


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