2012/05/29
第1四半期決算・相変わらず売れているフェラーリ
フェラーリは、ルカ・ディ・モンテゼーモロ会長のもと召集された取締役会の実施を受け、2012年第1四半期の決算を発表した。
フェラーリは2012年第1四半期決算にて、売上高5億5610万ユーロ(前年同期比13.2%増)、正規ディーラーネットワークへの販売台数1733台(前年同期比11.5%増)という業績。総利益は6050万ユーロで前年同期比13.4%増となり、純利益は前年同期比17.2%増の4210万ユーロを記録した。
3月31日現在、フェラーリの事業活動による純現金は史上最高の8億6000万ユーロに達し、これは研究開発費への投資も維持しながら、第1四半期のキャッシュフローが1億5200万ユーロに留まったことにより達成されたという。
販売状況は、アメリカが引き続き最も重要な市場となっている。2011年の好成績記録後でありながら、16%の成長を達成。欧州市場も好調で、イギリスは177台(+31%)、ドイツは24%増を記録している。イタリアは、経済状況と政府の財政緊縮策の影響を受けこの傾向の例外となり、販売台数121台、前年同期比65台減となった。
大中華圏(中国本土、香港、台湾)も154台と、引き続き成長している。中東においても第1四半期で81台がデリバリーされ、前年同期比23%増という大きな成果をあげた。ちなみに今回の発表に日本のデータは含まれていないので、詳細は不明だ。
フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長は「素晴らしい成果を達成した2011年の後、全ての経済指標が上昇を示し、この年をスタートできた事に本当に満足しています。さらに我々には、燃料消費と排出ガスを平均で30%近く減少させた革新的技術のフルラインのニューモデルが控えています。そして年末には、限定モデルで初のハイブリットカー、新型エンツォを発表します」とコメントしている。
(ホビダスオート)