2012/07/28
ゴルフRカブリオレ スタディモデルが現実化
■GTIカブリオレ超え
VWはこの6月に、ゴルフ・カブリオレの歴史で初めてのGTIバージョンであるGTIカブリオレを、ドイツを含むヨーロッパ諸国で発売した。GTIカブリオレは、オープンボディでGTIの走りが楽しめる、なんとも魅力的なモデルだけに、日本へ上陸する日を首を長くして待っている人も少なくないことだろう。しかしVWは、このGTIカブリオレをさらに超えるハイパフォーマンス・バージョンを投入する模様だ。
■スタディが現実化
それが今回我々のスクープ班がドイツのニュルブルクリンクで、テスト中のプロトタイプの撮影に成功したゴルフRカブリオレである。じつはこのモデル、2011年にオーストリアのヴェルターゼーで開催されたVWファンのイベント、GTIミーティングにおいて、スタディが披露されている。このようなイベントにVWは、参加者を楽しませるために派手なスタディを持ち込むことがあるが、ことゴルフRカブリオレに関しては、実際に開発プロジェクトが進んでいるようである。
■現行ゴルフの最後のバリエーション
今年の秋には7世代目となるMQBプラットフォームを採用した次期ゴルフが登場すると言われているため、おそらく現行ゴルフの最後のバリエーションとなるゴルフRカブリオレは、ハッチバックのRと同様に専用デザインの前後バンパーや5本ツインスポークのアルミホイールなどを装着し、スポーティなスタイリングとなる模様である。実際プロトタイプの写真からもそれらを見ることができる。また、プロトタイプには装着されていないが、センター出しのエグゾーストシステムも採用される見込みだ。
■駆動方式はFFか
パワーユニットについては、2.0リッター直4直噴ターボのTSIエンジンを積む模様で、最高出力270ps、最大トルク350Nm程度になると見られている。また駆動方式は、既存のゴルフRは4WDだが、GTIカブリオレやシロッコRのようにFFになるとも噂されている。
■史上最速のゴルフ・カブリオレ
また、ハッチバックより車両重量は重くなるものの、0-100km/h加速が6秒以下、最高速度はリミッターが作動する250km/hというパフォーマンスを実現すると言われている。どちらにしろ“史上最速のゴルフ・カブリオレ”となることだけは間違いない。
(carview)