2012/07/27
高速道路や長いトンネルが怖い
Q 高速道路や長いトンネルなど、同じ風景が続くところが苦手です。スピード感がなくなり、クルマが浮いて後ろへ流されているような感覚で、怖くて運転できません。(発言小町・がっちゃん)
A 景色が変わる道を選んだり、道路の変化を感じたりしてみよう
私も16歳のころ、オートバイで初めて国道20号の新笹子トンネル(約3キロ)を通ったとき、延々と続くトンネルに「このまま四次元空間に行っちゃうんじゃないか?」と、不安にかられたことがあります。 しかし、よく注意して見ると、出口までの距離表示が減っていくなど、トンネルの中でも状況が変わっていくことに気付き、いまは平気で走れるようになりました。ある程度、慣れは必要だと思いますが、いきなり慣れろというのも酷な話です。少しずつで構いませんから、トンネルの長さを延ばしていくなどのチャレンジをしてみてはいかがでしょうか?
また、景色が変わらないのが怖いというのであれば、それを避けるようなドライブ計画を立てましょう。長いトンネルや高速道路を避ける経路を計画しておけばいいでしょう。私は、渋滞のとき他のクルマに割り込まれるとイライラするので、割り込みの少ない1車線の道路を使うようにしています。多少到着が遅れても、その方が私にとっては精神的に楽です。
そのように、自分の苦手な状況をつくりださないようマネジメントしていくことは、運転していくうえで非常に大切なことです。
景色の変化がないことが不安であるならば、景色が変化するような状況を自分でつくりだすようにしてみてはどうでしょう。単調な道であっても、冒頭のトンネルの話の距離表示や、カーナビゲーションなどで、いま自分がいる位置を確認するのも一つの方法です。
また、クルマが発する音は、道路周辺の建物や防音壁、ガードレールなどとの距離の違いで変わってきます。ハンドルに伝わってくる感触も、路面の状態などによって差が生まれたりします。こうした変化や差などを感じてみようとすると、単調な道だと思っても、実はそうではなく、常に運転状況が変化していることを実感できるはずです。そうすればクルマの運転そのものが楽しめるようになっていくでしょう。
(読売新聞)