2009/11/24
初代VW ゴルフ、南アフリカで生産終了…最終限定車を発売
フォルクスワーゲンオブ南アフリカは11日、『シティ』(初代『ゴルフ』)の生産を終了
すると発表した。デビューから35年が経過した初代ゴルフは、最終限定車1000台
でフィナーレを迎える。
フォルクスワーゲンは1974年、初代ゴルフを発表。1978年には、南アフリカのユ
イテンハーグ工場で初代ゴルフの現地生産を開始し、南アフリカ市場へ投入した。
1984年、現地では2代目ゴルフが発売されるが、初代よりもボディは大きくなり価
格も上昇。そこでエントリーモデルの役割を持たせる目的で、初代ゴルフを継続販
売することになった。現地とは2代目と区別するため、シティのネーミングが与えら
れた。
以来、シティは改良を受けながら25年間に渡り、ユイテンハーグ工場で生産。
シティの累計生産台数は37万7484台で、ゴルフ時代も含めると51万7834台に
達する。
ユイテンハーグ工場は現在、世界で唯一、初代ゴルフを生産している拠点だ。
シティは間もなく生産を終了するが、その最終限定車として『シティMk1』を1000
台生産。1.6リットル直4エンジン(105ps)搭載車をベースに、数々の特別装備を
採用した。
外観は4灯式ヘッドライト、15インチのガンメタリックアルミホイール、ダークテール、
ポリッシュ仕上げのエグゾーストパイプを装着。グリルにはクロームの縁取り、ボ
ディサイドには専用ストライプを添えた。ボディカラーは、ブラックとシャドウブルーの
2色だ。
室内は部分レザーのスポーツシート、レザーステアリングホイール、ゴルフボール
状のシフトレバーを採用。シートやシフトレバーブーツは赤いステッチ入りだ。限定
車を示すシリアルナンバープレートも装備される。
最終限定車は1000台生産されるが、そのうち1台はドイツのVWグループ博物館
「アウトスタッド」に収蔵。もう1台は南アフリカの「オートパビリオン」に永久保存さ
れる。さらに22日まで、南アフリカ国内各地を巡る「さよならツアー」を行うほか、
2台がチャリティオークションに出品されるなど、現地は偉大な名車の生産終了を
惜しむイベントが目白押しだ。
シティMk1の現地価格は、11万3500ランド(約140万円)。3年/12万kmの保証
を付けて、南アフリカだけでなく、一部海外市場でも販売される。初代ゴルフといえ
ば、小型FF車のパイオニア的存在。今見ても、そのスタイルは完成されている。
最終限定車は右ハンドルということもあり、日本でも「コレクターズアイテムにしたい」
というファンは少なくないと思われる。
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