2010/03/22
ベントレー、ミュルザンヌを国内発表
ベントレー・モーターズ・ジャパンは16日、
ベントレーブランドの新たな最上級モデル、
ミュルザンヌの国内導入を発表した。
受注生産方式で、7月に受注が開始される。
このたび発表されたニューベントレーは、
伝統的な4ドアボディをもつ大型サルーン。
前衛的スタイルのコンチネンタルシリーズが
新世代ベントレーを代表するモデルだとすれば、
ミュルザンヌは同社の長き伝統を象徴する
高級サルーン。
このモデルはすべての生産工程がベントレー本社
のあるイギリス・クルー工場で行われ、
職人が手作業でおこなう割合も高い。
しかしながら、伝統の継承だけに重点をおいたクルマ
というわけではない。
デザインワークや室内装備には最新の手法も
取り入れられており、最新の高級車らしい仕上がり
とされた部分も多く見られる。
デザイン面では、フロントのマトリックスグリルは
伝統を受け継いだ部分。
いっぽうヘッドライトやフェンダーまわりなどの現代的な
ラインは、航空産業で用いられているスーパーフォーミング
製法と呼ばれる技術を取り入れた結果生まれたものである。
内装についても、5週間かけて木目柄が左右対称の
ミラーマッチ仕上げとする手の込んだこだわりや、
ドアハンドル内側に施された握りやすくするための
ローレット加工などは、ベントレーの伝統を感じさせるところ。
いっぽう、センターコンソールのプッシュボタン式の
エンジンスタート/ストップをはじめ、
マッサージ機能付きのシート、標準で14スピーカー、
オプションで20スピーカーが選べるデジタルシグナル
プロセッサ(DSP)採用の高性能オーディオなどは、
最新のトレインや先端技術が取り入れられた部分だ。
エンジンは、6.75リッターのV8を搭載し、
最高出力512ps、最大トルク104kg-mを発生。
この巨大な最大トルクをわずか1750rpmという低回転域から
発揮するエンジンと、8速オートマチックとのコンビネーションにより、
スムーズで力強い加速を実現する。
0-100km/h加速は5.3秒、
最高速度は296kmに達するという。
このエンジンは環境にも配慮されており、クルーズ時には
4気筒を停止させて燃料消費やCO2排出量を減らす
気筒休止システムをこのクラスで初めて採用。
CO2排出量と燃費の約15%の削減を実現した。
価格は、3380万円から。
(朝日新聞)