2008/01/31
ベンツ,初のコンパクトSUV,GLK,来年初頭めどに投入
メルセデス・ベンツ日本(ハンス・テンペル社長)は23日、今年末から
2009年初頭をめどに同社初のコンパクトSUVを投入することを明らか
にした。また、ディーゼル乗用車についても、今年米国で発売予定の
「ML320ブルーテック」の日本市場導入を検討する。
モデルラインアップを充実させ、縮小傾向にある輸入車市場での
打開策につなげる。年内にも導入予定のコンパクトSUVは
「ビジョンGLKコンセプト」として、独本社での開発が進んでいる。
欧州市場では今年中の商品化が予定されているが、ほぼ同じ
タイミングで日本市場でも商品展開する考えだ。現在、国内に導入
されているSUVでは「Mクラス」があるが、新モデルはよりコンパクトな
サイズにし、BMW「X3」が競合車種となる。一方、ディーゼル乗用車の
商品計画については「ポスト新長期排出ガス規制に適応したモデルを
投入していきたい」(テンペル社長)との考えを示しており、年内にも
米国で販売予定のML320ブルーテックを将来的に投入する計画を
掲げた。さらに「時期は未定だが、Cクラスについてもディーゼルエンジン
搭載車を投入したい」(同)と、継続的にラインアップ拡充を検討する。
同日は、東京エムケイ(アオキ政明社長)に「E320CDI」のタクシー仕様車
10台を納車するセレモニーも行われた。東京エムケイはセダン9台、
ステーションワゴン1台を東京都港区を中心にハイグレード車両として運行
するほか、プライベートショーファーサービスや成田空港までの定額送迎
サービスで利用する。テンペル社長は「E320CDIの環境性能や快適性が
認められた証拠だ」と話し、青木社長も「この10台は始まりに過ぎない。
ディーゼル乗用車の良さを理解してもらいたい」と語った。
(日刊自動車新聞)