2009/06/16
メルセデスベンツ Cクラス…最新直噴エンジン搭載
ダイムラーは4日、欧州仕様のメルセデスベンツ『Cクラス』に3種類
の新直噴エンジンを採用した。いずれも動力性能と環境性能を高
次元でバランスさせたユニットだ。
3種類の直噴エンジンは、新型『Eクラスセダン』や新型『Eクラスクー
ペ』に先行搭載されたもの。ガソリンは1機種で、「C250CGIブルー
エフィシエンシィ」用の1.8リットル直4ターボである。
このエンジンは現行Cクラスの「C200コンプレッサー」用ユニットの
後継機種で、過給器をスーパーチャージャーからターボに変更。
さらに直噴化も施した。
スペックは最大出力204ps、最大トルク31.6kgm、欧州複合モード
燃費13.9km/リットル、CO2排出量168g/km。従来よりも最大出
力は20ps引き上げながら、燃費は約12%改善。排出ガス性能は
ユーロ5に適合する。
ディーゼルは2機種で、2.2リットル直4ツインターボのチューニング
を変えて、2グレードに搭載する。いずれも、大小2つのターボを低
速域と高速域で使い分け、高い出力特性を発揮。
ピエゾインジェクターを組み込んだ最新のコモンレールシステムや
EGRがクリーンな排出ガスを実現する。
「C220CDIブルーエフィシエンシィ」は、最大出力170ps、最大トル
ク40.8kgm、欧州複合モード燃費20.8km/リットル、CO2排出量
127g/km。
「C250CDIブルーエフィシエンシィ」が、最大出力204ps、最大トル
ク51kgm、欧州複合モード燃費19.6km/リットル、CO2排出量
134g/kmだ。
C250CDIブルーエフィシエンシィの場合、旧4気筒ディーゼル比で、
最大出力は約36%、最大トルクは約47%も向上。それでいて、
燃費は約17%改善している。
3つの新エンジンを積むCクラスは、欧州各国で順次発売。グレード
名に「ブルーエフィシエンシィ」が付くことが示すように、低転がり抵抗
タイヤやアイドリングストップ機構などを標準装備する。
ダイムラーは「史上、最も環境性能の高いCクラス」と自信を見せている。
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