2009/09/05
Sクラスを改良と追加
メルセデス・ベンツ日本は3日、「Sクラス」に改良を施すとともに、ハイブリッドモデル
「Sクラス HYBRID ロング」を追加し、同日より全国のメルセデス・ベンツ正規販売
店ネットワークを通じ発売すると発表した。
今回の特徴である「Sクラス HYBRID ロング」は正規輸入車初のエコカー減税
対象車。ベースとなる3.5リッターV型6気筒ガソリンエンジンは、このモデル専用に
熱効率を改良している。
このガソリンエンジンと組み合わされる新開発ハイブリッドモジュールは、エンジンと
トランスミッションの間に組み込まれた薄型の電気モーターと、量産ハイブリッド車初
のリチウムイオンバッテリーなど、小型軽量設計により重量増は75kgに抑えている。
またこのリチウムイオンバッテリーは、従来のカーバッテリーと同様にエンジンルーム
内に設置し、トランクスペースは通常のガソリンモデルと同じ容量を確保している。
最大160Nmのトルクを発生する小型電気モーターは、発進時や加速時などトルクを
必要とする際に「ブースト機能」としてガソリンエンジンをサポートしエンジンの負荷を
減らす一方、減速時にはジェネレーターとして運動エネルギーを回収しバッテリーを充
電する「回生ブレーキ」として機能する。
さらに、減速して時速15kmを下回るとエンジンが停止し、アイドリングストップ状態と
なる「ECOスタートストップ機能」が 燃料消費低減に貢献し、S350に比べ約30%
燃費向上している。
また、バッテリーの充電状態やモーターのアシスト状態は、エナジーフローディスプレ
イとしてメーターパネル内のマルチファンクションディスプレイにリアルタイムに表示さ
れる。
Sクラス HYBRID ロングの排ガス性能は、国土交通省による「平成17年排出ガス
基準75%低減レベル(★★★★低排出ガス車)」認定を取得、さらに「平成22年燃
費基準+25%達成」の認定も獲得したことで、正規輸入車初のエコカー減税対象車
として、自動車取得税・重量税が100%減免される。
このほかに改良として、新デザインのフロント/リアビュー、ドアミラーを採用したほか、
地上デジタル放送対応TVチューナーなどを充実させた。
安全装備ではレーンキーピングアシスト、アダプティブハイビームアシスト、アテンション
アシスト、ナイトビューアシストプラスや、SRSニーバッグ(運転席)を装備した。
走行性能などでは、操舵角によってギア比が変化するダイレクトステアリングを採用。
コーナリング時にブレーキを用いて安定した車両姿勢を維持するトルクベクトリングブレ
ーキを装備した。(一部モデルを除く)
また、モデルラインアップでは「S550 4MATIC ロング」を導入した。
価格は税込みで、1050万円(S350 左/右)~3040万円(S65AMGロング 左)。
(日刊自動車新聞)
関連URL : http://www.mercedes-benz.co.jp/passenger/car_lineup/s-class/#/Hybrid/