2010/01/19
試乗レビュー:ポルシェ 911ターボ(3/5)
次元を超えたフルスロットル時の迫力。
新エンジンを搭載する新しい911ターボ。その走りでまず驚かされるのは、
日常走行シーンでの豊かなトルク感だ。
「ターボ・エンジンは低回転トルクが弱い」という“常識”は、このモデルには
全く当てはまらない。
それもそのはずで、このエンジンが発する650Nmという図太い最大トルクは、
わずか1950rpmから得られる事になっている。
もちろん、そんなエンジンの特性を巧みに引き出すべくセッティングされ、
素早い変速を必要に応じて行なう“PDK”のプログラムも、
そんな好印象を生み出すのに一役買っている。
一方で、この心臓が本領を発揮するのは、やはりアクセルペダルを
深く踏み込んだシーン。
ポルトガルで開催された今回の国際試乗会では、サーキット走行の
セッションも用意され、怒涛の加速力を厭というほど堪能できた。
低音成分が強調されたエキゾーストノートと共に脱兎のごとくコーナーを
立ち上がる姿は、911ターボの典型的なファイティング・ポーズだ。
(YAHOO自動車)