2010/08/21
VW新型「クロスポロ」 魅惑の「都会派オフロード」
スタイル、エンジンを一新した「クロスポロ」
ディンプル加工やカラーステッチを施した
専用レザーステアリングやアルミ調の
ペダルが印象的なアクセントを醸し出す
ボディーカラーとコーディネートされた
コントラストが鮮やかな専用シートには
クロスポロのロゴを配置
街中にもなじむおしゃれな外観が魅力
目を引く個性的な外観に、低燃費をプラス――。
フォルクスワーゲン(VW)の新型「クロスポロ」は、
スタイルだけでなくエンジンも一新し、
「都会派オフロード」としての魅力をさらに高めた。
名前の通り、コンパクトカーの「ポロ」がベース。
本格的なオフロードではなく、
あくまでも「スポーツ用多目的車(SUV)風」の
テイストを加えたクロスオーバー車だ。
2006年9月に日本に導入された初代クロスポロは
導入当初、ポロ全体の販売台数の15%以上を占め、
3年間で3500台以上を販売する人気モデルとなった。
2代目となる今回も、先代のスタイルを継承し、
高められた車高と専用デザインのバンパー、
ボディーを取り囲む黒いウレタン製のプロテクター、
シルバーのルーフレールが力強さを主張する。
アルミホイールも17インチと迫力十分だ。
車体サイズは、ベースの「ポロ」と比べ、
長さを5ミリ、横幅を25ミリ、高さを30ミリ
それぞれ大きくした。
それでも全高は1505ミリで、
立体駐車場もまったく問題がない。
最小回転半径も4・9メートルとコンパクトで、
ストレスを感じずに市街地を運転できる。
ボディーカラーは、先代に採用された、
目に鮮やかな「マグマオレンジ」など
4色を用意した。
マグマオレンジのボディーを選べば、
シートやドアの内張りも同じ色に
コーディネートされる。
革製のステアリングやサイドブレーキグリップ
にも同じ色のステッチ(縫い目)が入るなど
細部にまで気配りが施され、
おしゃれな女性にもぴったりの演出がうれしい。
都会的でおしゃれな内外装だけでなく、
エンジンも注目される。
すでに「ゴルフ」や「ポロ」に採用されている
排気量1・2リットルターボを採用した。
最高出力は105馬力、最大トルクは17・8kgmで、
燃費は1リットル当たり18・6キロ・メートルだ。
排気量1・6リットルエンジンの先代と比べ、
最高出力は変わらない一方で、
最大トルクは約18%増加させ、
燃費は約29%向上している。
時速100キロまでの加速時間は9・9秒と
先代の12・4秒を大幅に上回っている。
パワーを落とさずに、より身軽に、筋肉質になったと言える。
1・2リットルエンジンで1・8リットルエンジン並みの
走行性能を実現する一方で、
VWとしては6番目のエコカー減税対象モデル
(50%減税)となっている。
価格は260万円で、
ベースの「ポロ」より18万円高いが、
エコカー補助金と合わせると、
最大約32万円の恩恵を受けられる。
エコカーと言えばハイブリッドや
クリーンディーゼル、電気自動車などに
目が向きがちだが、ガソリンエンジンの改良も、
現時点では有力な選択肢だ。
VWは、排気量が小さなエンジンに
ターボなどの過給器を組み合わせることで、
パワーと燃費を両立させる「エコ戦略」を
進めている。
2代目クロスポロもその代表格と言え、
環境意識が高まる中、エコに敏感な
消費者にも十分アピールできる性能を備えた。
ただ、国内ではガソリンのオクタン価の関係で、
レギュラーガソリンではなくハイオク仕様となっている。
低燃費ながらガソリン価格が高騰しているだけに、
ライバル車と比較する時には、少し気になるところだ。
(読売新聞)
関連URL : http://crosspolo.jp/