2010/10/12

フォルクスワーゲン ポロ GTI 試乗レポート(2/4)




クオリティ感に溜息が出る



随所に奢られたクロームパーツやレッドステッチ、
アルミ調ペダルが走りのオーラを醸し出す専用インテリア。
左右にパドルシフトが備わるレザーステアリングも
より太くスポーツ走行向けの形状で、
標準ポロとの違いは極めて明快だ。
スピードメーターも280km/hまで刻まれ
(標準ポロは240km/h)、
ポテンシャルの高さをアピールしている。


GTIの刻印が見えるチェック柄のスポーツシートは、
キュートなだけではなく機能性も高い。
フレーム自体の剛性も高く、
街中からサーキットまで疲れにくい適正な姿勢をキープしてくれる。


 ゴルフGTIとの距離の近さは、見た目にも漂っている。
特に外観は、遠目にはどちらか区別がつかないほど。

 そもそもポロ自体、特にフロントビューはゴルフとの
近似性が高いが、GTI伝統の赤いピンストライプ入り
ハニカムグリル、ワイド感を強調する大きな開口部を
もったフロントバンパーなどが与えられて、その存在感は
これまでに無いほどに高まっている。

 インテリアも同様。ブラックを基調に各部に赤いステッチ
を走らせ、チェック柄のシート地を採用するのは、まさに
GTIの定番メニュー。

 天井内張りをブラックで統一しているのも印象を
引き締めている。気分が昂揚するというよりは、
クオリティ感に溜息が出る。そんなインテリアだ。

 しかし感心してばかりでも仕方がない。
そろそろ改めて、走りの話に入ろう。

 まず印象を決定づけるのが分厚いエンジントルクだ。

 発進してタイヤが転がり出す頃には、
すでに十分な力強さが感じられ、
混み入った市街地では2000rpmも回っていれば余裕。

 流れをリードしたい時も、
右足にわずかに力を込めれば即座にクルマが前に出る。

 この意のままになる加速感と柔軟性は、
街中では最強の武器と言える。

 重箱の隅をつつけば、
発進直後などDSGは多少ギクシャクするし、
ブレーキのタッチも硬質感が足りない。
 渋滞などでは特に気にする人も居るだろう。

 乗り心地だって決してソフトではない。
 硬められたサスペンションは路面の凹凸を
わりあい正直に伝えてくる。

 しかし剛性感高いボディは衝撃を懐深く
受け止めてしまう。

 振動も騒音も抑えられており、
いくら鋭い入力があろうとギシギシミシミシ
することは皆無。

 おかげで不快感を覚えることはなく、
むしろ頼もしさすら覚えるほどだ。

(カービュー)

関連URL : http://pologti.jp/#/top


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