2010/10/11

フォルクスワーゲン ポロ GTI 試乗レポート(1/4)




思わず前のめりになる”凝縮感”



ポロGTIのワールドプレミアは今年3月のジュネーブショー
ポロGTI史上最速にして最高燃費のパワートレーンを搭載し、
内外装には兄貴分・ゴルフGTI譲りの専用装備が奢られている。
伝統のハニカムグリルや上下に走る赤いラインは控えめでは
あるものの、見る者に明らかな“違い”を認識させる。
12個のLEDが内蔵されたバイキセノンヘッドライトは
12万6000円のオプション装備となる。


リヤでは専用バンパーやスポイラー、クローム調のデュアル
エキゾーストパイプなどがGTIならではの個性を放つ。
15mmローダウンされた専用スポーツシャシーはまさしく
強靭だ。またバッテリーをラゲッジのスペアタイヤ下に移動
するなど、前後重量バランスも改善されている。


 「すごいな、これは…。」

 ドライバーズシートに収まり走り出した途端、
思わず口をついて出た。

 鋼のようなボディの剛性感、
それを通してダイレクトに伝わる、
硬いが質の高いサスペンションの動き、
低回転域からぎっしり詰まったエンジンのトルク感…
五感に伝わるあらゆる要素が、
操作に対するあらゆる反応が、
きわめて密度が濃い。

 絶対的なサイズが小さいこともあるのだろう。

 その凝縮感には気圧されそうなほどである。

 これが新型ポロGTIの東京でのファーストインプレッション。

 すでに以前にドイツでは試乗していたが、
走り慣れた道での印象は、期待値を大幅に超えていた。

 ドイツ車好きなら、走りに一家言ある人なら、
ディーラーの周辺で試乗しただけで即座に判子を押し
しまうんじゃないだろうか。

 そんなことを考えてしまうくらい、
再会は鮮烈なものとなったのだ。

 思わず前のめりになってしまったが、
まずは一旦、その概要を紹介しておこう。

 新しいポロGTIの跳躍の幅はきわめて大きい。

 パワートレインは従来の最高出力150psを発生する
1.8リッター・ターボから
同179psの1.4リッター・ツインチャージャーTSI、
つまり直噴スーパーチャージャー+ターボチャージャーに、
そしてギアボックスも5速MTから7速DSGに置き換えられた。

 またシャシーも、
GTI専用のスポーツセッティングが施された上に
電子制御式ディファレンシャルロック“XDS”を初めて
搭載している。

 内容的に見て、
これまで以上にゴルフGTIとの差が詰まった、
一段上のモデルへと成長している。

 そんな風に言っても間違いではないだろう。

                 (カービュー)

関連URL : http://pologti.jp/#/top


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