2009/08/28
【フランクフルトモーターショー09】ポルシェ 911 GT3RS 誕生…NAモデル最速
ポルシェは19日、『911』シリーズの NAエンジントップモデル、
『GT3』をベースにしたセミレーシング仕様、『GT3RS』を発表し
た。0 – 100km/h加速4秒、最高速314km/hの性能を誇る。
ポルシェは今年3月のジュネーブモーターショーで、911GT3の
マイナーチェンジモデルを発表。
水平対向6気筒エンジンは、3.6リットル(415ps、41.3kgm)か
ら、3.8リットル(435ps、43.8kgm)へ進化。
このユニットは「カレラS」、「カレラ4S」、「タルガ4S」の3.8リットル
をベースに専用チューンを施したもので、吸排気のバリオカムなど
にも手を加えている。
新しいGT3は、クロースレシオの6速MTとの組み合わせにより、
0 – 100km/h加速4.1秒、最高速312km/hと、旧GT3の4.3秒、
310km/hを上回るパフォーマンスを実現した。
ノーマルでも十分に速いGT3を、サーキット性能を重視してチュー
ニングしたのがGT3RSだ。もちろん、ナンバープレートも取得でき
るので公道走行は可能だが、サーキットで本領を発揮するセッティ
ングが施されている。
3.8リットルエンジンは、専用チタニウムエグゾーストシステムの採
用などにより、最大出力は450psと15psアップ。
その発生回転数は7600rpmから8500rpmへ引き上げられ、より
高回転志向になった。
リッター当たりの最大出力は118psと、NAエンジンとしては世界トッ
プクラスだ。
トランスミッションは、GT3よりもさらにクロースレシオ化が施された
ショートストロークの6速MT。
この6速MTを駆使して、GT3RSは0 – 100km/h加速4秒、最高速
314km/hと、GT3を0.1秒、2km/h上回る卓越した動力性能を達
成する。
足回りはGT3にも装備されるハード走行時にエンジンマウントを硬化
させるPADM(ポルシェ・アクティブ・ドライブトレイン・マウント)と、4輪
独立で減衰力を調整するPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・
マネージメントシステム)を、サーキット寄りの設定に変更。前後トレッド
は拡大され、タイヤはフロント245/35ZR19、リア325/30ZR19サイズ
を装着する。車高も若干低められた。
各部の軽量化も徹底的に行われているが、ユニークなのはリアに置か
れるオプションのリチウムイオンバッテリー。
通常のバッテリーよりも10kg軽いため、ハンドリングへの効果が期待
できる。
エクステリアは、専用の大型カーボン製リアスポイラーやワイドフェンダ
ーがGT3との識別点。
アルミホイールやドアミラーをボディカラーと異なる色でコーディネートで
きるのも、GT3RSの特権だ。
インテリアは「RS3.8」のロゴ入りバケットシート、ロールケージ、スウェー
ド製ステアリングホイール&シフトレバーなど、レーシーな装備が導入さ
れた。
911GT3RSは、9月15日に開幕するフランクフルトモーターショーで正式
発表。ドイツでは2010年1月から販売される。
ドイツでの価格は、12万2400ユーロ(約1632万円)からだ。
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