日本に異常な気象は起こらないので安心してくださいby武田邦彦

2010/04/19 ちょっとしたお話


温暖化の問題は何回も書きましたが、最近の気象ことをお話します。

 

 

あまりにNHKが温暖化の恐怖をあおったので、将来を悲観している人が多いことと、4月に入って寒い日が続くので、それも不安に感じておられる人が多いので、札幌の吹雪、東京の積雪、アイスランドの火山などにも触れます。

 

 

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いくら季節外れの雪が降っても、マスコミが「寒冷化」と言わないのですが、これが高温ならかならず「温暖化」と言ったでしょう。このような報道も多くの人の頭が混乱する原因になっていると思います。

 

 

結論からいうと、最近の変化は単なる自然の活動の「揺らぎ」です。自然は人間より巨大で、このぐらいのことは普通だからです。

 

 

「揺らぎ」というのは、平均的なことからすこし違う状態になることで、自然のように「巨大なもの」は「揺らぎ」でも人間には大きなダメージになります。ただ、「揺らぎ」は「異常」ではなく、ある確率で普通に起こることです。

 

 

今回は「揺らぎ」という自然科学ではとても大切な考え方をご紹介したいと思います。巨大な台風や100年ぶりの雪、大地震などは「揺らぎ」で起こることで、何かが原因した異常気象(いつも起こることではないという意味では異常ですが)ではありません。

 

 

10に1度なら小さい揺らぎ、100年に1度ならかなりの揺らぎ、そして1000年に1一度の揺らぎはもう大変なことです。「CO2による温暖化」というのは1万年ぐらいのことを言っていますから、最近の気象変動などはまだCO2による温暖化が原因しているかどうかは不明です。

 

 

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もう一つ、日本人が頭に入れておくことがあります。本は四面を海で囲まれているので、たとえ揺らぎで気象が変わっても、それほど大きく変化しません。

 

 

かりに地球の気温が変わり始めたら、海から遠い地方に激しい異変が起こり、まずは中国が被害を受け、それからアメリカ、さらに数10年経って、日本もすこしの影響が出るという順序です。

 

 

でも、もし気象の問題がCO2が原因しているなら、中国やアメリカがCO2を多く出しているのですから、彼等も自国で被害がでればCO2を削減するでしょうから、いずれにしても日本が気温の変化を受けることはありません。

 

 

単にそれだけですから、日本には関係がないものです。ずいぶん大げさに騒いでいるものですね。お子さんがおられたら、あまり将来のことなど気にせずに元気で勉強やスポーツに精を出すように励ましてください。

 

 

(平成22416日 執筆)


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