近江八幡といえば
2008/10/13 植田 茂夫
みなさん、おはようございます。
先日、滋賀の守山から近江八幡を廻ってきました。
近江八幡といえば、
やはり大阪商人、伊勢商人
と並ぶ日本三大商人のひとつ、
近江商人と琵琶湖の水郷。
ずいぶんと前になりますが、
『てんびんの詩』という近江商人の子供が
鍋蓋の行商をしながら商いの神髄に気付き
成長していく映画を見ましたが、
その名のとおり滋賀にゆかりのある企業たるや、
伊藤忠をはじめ、丸紅、高島屋、大丸、西武、
そして、子供の頃お世話になった”メンタム”の
近江兄弟社等々、歴史ある社名が並びます。
なぜこの湖畔の静かでのどかな田園地帯に
多くの豪商が生まれたのでしょうか。
そこは京の都に接し、
東の名古屋へ続く中山道、
北の貿易拠点、福井へは北国街道、
そして”お伊勢参り”の東海道と、
東西南北、主要街道が交わっており、
そこで生まれた物流の新しいビジネスモデルが
「行商」という形で全国に広がったのです。
「三方よし」の心得も、
新しい地に「行商」に出向き商いをする際、
売り手と買い手の当事者だけではなく、
地元も良くならなければ継続できない。
ということから説かれたものです。
地域と一丸になり、
創意と工夫をこらせば、
必ず合ったやり方がある。
と言うことでしょう。
それでは又来週、植田茂夫でした。