2009/06/08

ハイブリッド車以外にも素晴らしい車はたくさんある

 トヨタのホームページにちょっとした“異変”が起きている。
 
 新型プリウスの納期が11月中旬以降になるとした2日の発表が、
同社のニュースランキングのトップに躍り出たのだ。


 トヨタが新型プリウスの納期を公表したのは先月に続いてこれ
2度目。新車の納期を公表すること自体、自動車業界では異例
のことだが、それに対するユーザーの敏感な反応もまた予想外の
こと。


 5月の登録車販売はハイブリッド車がトップ3の二つを占めた
が、登録ピッチの上がる今月はプリウスの台数がほぼ倍増する
見込み。軽自動車を含めたトータルでも首位に立つことが確実だ。


 だが、われわれの嗜好がハイブリッド車一辺倒ではどこか
さびしい気分になる。分かりやすさや目新しさに飛びつきたく
なる気持ちは分からないでもないが、日本にはハイブリッド車
以外にも素晴らしい車はたくさんある。


 発売されたばかりの新型レガシィは居住性、走り、燃費の
すべてで完成度が高く、11日に発表される新型アクセラも実に
充実した進化を遂げている。


 こうした各社の力作にも関心はもっと集まるべきだ。目の
肥えた成熟のカスタマーとして、不況の今こそ大人の車選び
ができることをわれわれは示す必要がある。


 「どうせ買うならハイブリッド車」と決めつける前に、
知れば知るほど魅力的な車がわが国にはたくさんあることを
もっと理解してもらいたい。


                  (日刊自動車新聞)


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