2010/07/21

メルセデス Sクラスに新ブルーテック…歴代で最もクリーン







ダイムラーは5日、欧州向けのメルセデスベンツ『Sクラス』の
クリーンディーゼル仕様、「ブルーテック」に改良モデルを投入した。

ブルーテックは、ダイムラーが推進している
クリーンディーゼルテクノロジー。

NOx吸蔵還元触媒や尿素噴射装置をSCR(選択還元触媒)や
DPFと組み合わせて、排出ガス中のNOxなどの有害物質を
削減するシステムだ。

また、「アドブルー」インジェクションも採用。
薄めた尿素を触媒内に噴射することで、
NOxとアンモニアを化学反応させ、
水と窒素に分解する。

ダイムラーによると、ブルーテックと
アドブルーインジェクションの組み合わせで、
NOxは約80%削減できるという。

新しい「S350ブルーテック」グレードは、
3.0リットルV型6気筒ターボディーゼルをパワーアップ。
最大出力は10%アップして258ps、
最大トルクは15%アップして63.2kgmを発生する。
0~100km/h加速は7.1秒、
最高速は250km/h(リミッター作動)の実力だ。

それでいて、ブルーテックシステムの効率を
さらに追求することで、
欧州複合モード燃費は14.7km/リットル、
CO2排出量は177g/kmと、それぞれ11%改善。
排出ガス性能は、欧州で2014年に導入予定の
ユーロ6を満たす。

新しいS350ブルーテックのドイツ価格は、
7万6279ユーロ(約860万円)から。
ダイムラーは「Sクラス史上、
最も環境性能の高いモデル」とアピールしている。

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