2012/01/08

HVやEVのエンジンブレーキは?


 

ガソリン車では、エンジンブレーキが利いて、長い下り坂でも安心して走行できます。
モーターを使うハイブリッドカー(HV)や電気自動車(EV)では、どのような対策をとっているのでしょうか。



自動車ジャーナリスト 御堀直嗣

 エンジンブレーキの代わりは、モーターが務めます。「回生(かいせい)」という言葉を耳にしたことはありませんか。これは、HVやEVが減速する際に、モーターが発電機に切り替わり、発電する仕組みです。この電気は、クルマに搭載されたバッテリーに充電されます。

 モーターと発電機は同じ機構です。電気を使って走る時にはモーターになります。長い下り坂などで、アクセルペダルから足を離すと、クルマは減速します。この時は、外から動力が与えられた状態になったモーターが、発電機に切り替わります。

 モーターが発電する際には抵抗力が生まれます。例えば、ライトの点灯用に発電機が付いた自転車のペダルをこぐのには力がいりますね。あれが抵抗力です。

 この抵抗力が、ガソリン車のエンジンブレーキと同じ働きをするのです。HVやEVでは「回生」の働きで減速力が利きます。この仕組みによって、ガソリン車と同じように安心して坂道を下ることができます。

(読売新聞)


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