社長の講演3:11、育縁、活縁、そして「尊縁」

2007/12/29 氏田 耕吉


最後に、本日お招きいただきましたポイントで、
育縁、活縁についてちょっとお話をさせてもらいます。

私はいろんなところでご縁をいただけてきてると自分で思っています。
今日の話の通り私は『ご縁』に生かされてるということです。

それは人の縁であったりグループ、団体、組織とのご縁であったり、
言葉と言うのですか、お話とか諺(ことわざ)とかそういう事のご縁である訳です。

このメインテーマであります「育縁」「活縁」ということを考えたときに、
その「増殖法の秘訣」ということがポイントだと思われます。

例えば、私がどなたかとお会いする、また、どっかの会に入れていただく、
そこで何か物事を聞かせて頂く。
いずれの場合にもその人や場所と、私とのご縁を見つける?
ご縁を見つけ出すということに対して、非常に努力します。

こじ付けかも知れせんけども、いろんなことを考えたり、
何かその間の縁を見つけ出す、そしてそれを育てる、活かすということですね。

それが「育縁」「活縁」という事だと思うんです。
私は『ご縁』というのを育んでいくのがどちらかというと得意です。

また一度得た縁というのはやっぱり大事にしたい。
これは「尊縁」というんですかね、
ご縁を大事にしながら人生を生きてきているような気がします。

「尊縁」というのは、縁を敬い、大切にするということだと思うんです。
どっかでどなたかとお知り合いになったら、
できるだけ関係を切らないようにする。

「つかず離れず」とよく言うんですけど、相手さんとの間にちょうど良い間をおく。

昔、人から聞いた言葉で「盛んなときには行くな」があります。
相手さんが異常に調子がいい、景気がいいときには人は一杯集まるから、
そのときには、あえてそちらさんとおつきあいをしてもらう。
ところが相手さんが何か苦境に立ったり、苦しいとか困った時にこそ、
自分はその縁をさらに育てるというか大事にしたいと思います。

また、私はたいがいの会に入ったらよっぽどでない限りは辞めないんですよ。
スリーピングでも絶対続けますね。
そこの会にいて、本当にスリーピングで、えらいメンバーやなと
思われるかもわかりませんけど辞めませんね。

よっぽど何かがない限りは、フロアーメンバー、スリーピングメンバーと
言われていてもそこに在籍してその関係を切らないということが大事かなと思います。

いずれにしろ、私は総括的には会った人、ご縁ができた人、
ご縁ができた団体、組織に対して、どうしたら相手の役に立てるのか、
一体どういうことをしたら相手さんに喜んでいただけるのか、を常に考えています。

ですからそれこそが、
私が『ご縁』のおかげで今日まで生きさせてもらえた、
生活もお仕事もさせてきてもらえたことのキーポイントかと思う次第です。

今日の最後に寺田一清先生が書いておられた、
森信三の「人間の一生」という言葉との『ご縁』を紹介して終わりたいとおもいます。

これを見て私はいつも元気を出してやっています。
たぶん皆さんも心に思われるところもあろうかと存知ます。

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「人間の一生」 (森信三・魂の言葉)寺田一清著

職業に上下も なければ貴賎もない。
世の為人の為に役立つことなら、何をしようと自由である。
しかしどうせやるなら覚悟を決めて十年やる。すると、、、、.



< 中略 >

「これからが仕上げだ」と新しい気持ちでまた十年がん張る。すると
六十ともなれば、もう相当に実を結ぶだろう。
だが、人並みの人間はこの辺で
楽隠居がしたくなるが、それから十年がん張る。
すると、七十の祝いは盛んにやってもらえるだろう。
しかし、それからまた、十年がん張る。
するとこのコースが一生で一番おもしろい。

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つまり、七十の祝いが境だと、ここから10年がん張ると、
このコースが人生で一番おもしろいとの事です。

八十に向かってが人生で一番おもしろいらしんで、
私も気合入れないかんと思います。

私はまだ57歳ですからまだまだ青二才なんで、
そのつもりでやっていきたいと思っています。

どうもご清聴ありがとうございました。  (完)


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