うるう秒
2008/10/09 ちょっとしたお話
「1日がせめて25時間だったら」「いやそれでも足りない。
36時間あればいいのに」。26時間か36時間かはともかく、
もう少し時間が欲しいと思うことは、多くの人が共通して経
験することだ。
商売が順調で儲かっている経営者や新婚の夫婦、ギャン
ブルでつきが回って絶好調の人などが、そう思う時の高揚
感は容易に想像できる。反対に、受験生や仕事の忙しさに
追われる人がもう少し時間を、と思う焦燥感も理解できる。
はや、3ヶ月余になった今年は残された時間を有効に活用
するしかないが、来年は年明け早々に1日の時間が長くなる
という。
1月1日にうるう秒に伴う時間調整のため、8時59分60秒が
設定され元日の朝が1秒だけ長くなる。
うるう秒は天体観測と実際に運用する時間のずれを修正す
るもので、お天道さまからの贈り物とも言える。2,3年に1回の
頻度で生じ、今度の調整が24回目となる。
1秒間は、あっという間だが、実施時間は、初詣に最適な時
間。いつもより一つ多く願いごとをしてみるのはどうだろうか。
(日刊自動車新聞「霧灯」から)